内容説明
西暦2599年――。火星有人調査『バグズ2号』計画、中断。 生き残った乗務員、小町小吉と蛭間一郎の2名が地球へと帰還した。 そのころ、地球の中南米密林地帯では、政府軍と闇バグズ手術を施されたゲリラ部隊が熾烈な戦闘を繰り広げていた! バグズ能力を持つ戦士ルビオが、ジャングルのなかで目撃したものとは――!? 『アネックス1号』計画へと至るミッシングリンク、小説で解禁!! 原作秘蔵の設定を見事なストーリーで描くのは、『路傍』で第11回大藪春彦賞、『ブラックライダー』で「2014年版このミステリーがすごい!」国内編第3位に輝いた実力派作家、東山彰良。 描きおろし挿絵も必見!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
流言
40
地球温暖化が激化し抗争が絶えない26世紀の南米を舞台に、塵よりも軽く火星のように熱い命を賭けた戦いを描いたスピンオフ。本編では描写の少ない26世紀の世界を活かし、本編以上に恵まれない、明日がないかもしれない環境で戦うルナたちの戦いは原作初期の張りつめた緊張感とページをめくるのがおぞましい嫌悪感を思い起こさせる。ロニーの悲願が『プラナリア型』という形で達成されたいたり、本書だけでは腑に落ちなかったであろう『地球にテラフォーマーがいるという事実』も本編で回収されていたりと原作とのリンクが胸を熱くさせてくれた。2015/07/23
たにしぃ
9
Gが中盤まで出て来ないのでじりじりしながら読んだ。Gが想像以上に外道だった。そしてやはりあの国が登場…2014/10/23
D4C
4
一応テラフォーマーズなんだけど、変異しての戦いがほとんどないのが、かなり残念。しかも、5人しか能力を得た者が登場せず、またそれぞれ数回程度しか変異していません。物語としては面白かったけど、テラフォーマーズとしてはちょっと物足りなかったかな。2015/08/07
睦月
4
あいつが地球にもいる!!わりと切ないラブストーリーだった。2014/09/10
しほ
2
アドルフ外伝より、こっちの方が好きだった!最後はトリハダ止まらなかったし!やっぱり血は争えないんだなぁー。2015/09/05