角川oneテーマ21<br> 政治改革の熱狂と崩壊

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角川oneテーマ21
政治改革の熱狂と崩壊

  • 著者名:藤井裕久/菊池正史
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • KADOKAWA(2014/08発売)
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  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041016480

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内容説明

平成になって四半世紀が過ぎ、昭和が歴史になっていくなかで、田中角栄から続く政治改革の熱狂と崩壊の中心地に居続けた藤井裕久。田中角栄その人に引き揚げられた著者が、その独自の視点で振り返り、警鐘を鳴らす。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

17
大蔵省(当時)の省是は、財政健全化、適正な低金利、公平な税制(14頁)。はて? 消費税は公平ですかな? 不公平ですぞ。田中角栄は、東大卒エリートの佐藤や福田には財界からカネが集まる。しかし、角栄本人には学歴もなく這い上がって来た自分のカネは自分で作るしかない、と(74頁)。田中は庶民性をアピールし、気さくな語り口、権力欲を出した(78頁)。 列島改造では20%以上のハイパーインフレで国民生活大打撃(88頁)。 こうならないように。アベノミクスの次の世の中はTPPの弊害が懸念されるところ。 2014/09/18

Francis

8
著者藤井裕久氏は実を言えば衆議院の選挙区が同じ。藤井氏引退後に転居したので氏には投票したことはないが、後継の人がこの本を紹介していたので読んでみた。田中角栄と小沢一郎と言う戦後政治のキーマンに直に接して得た体験、そして両氏に日本国民が託した夢とそれにともなう政治への熱狂がもたらした弊害とその後始末についてなど、リアリズムに徹した記述からは教えられることがとても多かった。集団自衛権容認、アベノミクスについても自身の体験から懸念を示しており、一度で良いから藤井氏に票を入れることが出来なかったのが残念。2016/02/13

くらひで

2
元大蔵官僚で、財政健全化、その手段としての消費税の福祉目的税化を政治信念として政治活動を全うされ、大臣・党幹事長にまで上り詰めた著者。その時々の政局の裏側を暴露し、時の権力者・有力者の人間模様が垣間見えて興味深い。最近の議員の動きを見ていると、日本の将来を長期的な視点で考えて、信念を持って言動している人が少ない。政治家を目指す後進の人に、今後も指導してもらいたいものだ。もっとも私は、政界のドロドロした根回しや駆け引きに向かない人間であるから、一層権力者の人柄・言動パターンなど参考になる点も多かった。2014/11/06

BATTARIA

1
著者が参議院議員の任期途中で衆議院への鞍替えを図った選挙で、たまたまテレビ政見放送を聞いたが、全然響くものがなかったのを覚えている。(自民党大勝にもかかわらず落選) 著者が羽田内閣の大蔵大臣となりながら、わずか2ヶ月で倒閣され、武村正義に引き継ぎを行うときの態度の悪さは、見ていて気分が悪くなった。 大蔵省時代は田中角栄、衆議院議員になってからは小沢一郎に仕えてきたが、読んでみて感じたのは、国会議員など志すのではなく、官僚のままの方がよかったのではないか。 逆にいえば、議員になるのが10年遅かった。2015/08/27

田中峰和

1
大蔵省入省後、政治家秘書、国会議員と歩んだ著者の体験と政治意識を綴った名著。田中派から竹下派へ小沢一郎と行動を共にし、新党結成、合流を繰り返してきた当時の混乱した政局が分かりやすく書かれている。民主党政権樹立後、消費税の捉え方で小沢から別離、人材不足の民主党を支える道を選ぶ。駆け出しの大蔵官僚として戦後の政治家を見た視点、権力闘争の渦中にある当事者の一人となりながら、見続けた日本政治の分析である。小選挙区制を導入した豪腕で実現した二大政党時代。その民主党を離党した後、離合集散を繰り返す小沢が哀れ。2015/01/16

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