内容説明
なぜ、中国共産党や人民解放軍の最高幹部たちが汚職で摘発され、党籍剥奪される事態が続いているのか。なぜ、北朝鮮は日本との拉致問題を解決するための「特別調査委員会」で本気の姿勢を示しているのか。なぜ、習近平は中国の国家主席としては初めて、北朝鮮よりも前に韓国を訪問したのか。なぜ、中国はベトナムやフィリピンなどと、領海や資源を巡って激しい対立を続けたのか。なぜ今、多くのエコノミストが、中国経済のバブル崩壊を「起きるか、起きないか?」ではなく、「いつ起きるか。そのタイミングは?」というレベルで論じ始めているのか。なぜ、ASEANやインドなど「親日」アジア諸国が「新たな世界の工場」としての立場を確立し、劇的な経済発展の時代を迎えようとしているのか……。ここにきて、世界は大きく激変しつつある。今、本当は何が起きているのか。そして日本が進むべき「繁栄の道」はどこか。膨大な極秘情報から徹底予見する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
27
大阪万博の際、香港の人たちにソ連館とアメリカ館の評判が非常に悪かったそうです。理由は、「敗戦国が戦勝国を同列に扱っている」から、だそうです。中国人には時効の感覚がないようですが、時効の感覚がない人間は近代社会の人間ではない、ということだそうです(ちなみに、特亜三国がこれにあたる)。中国の空母にはカタパルトがないので、ミサイルを搭載した戦闘機は飛べないとか…。今や中国から日本人をどうやって帰国させるかが喫緊の課題ですが、中国が行き詰ったときに内紛が起きる可能性があり、集団的自衛権以降の法整備が急務です。2015/08/13
T坊主
6
技術は超一流だが、政治は三流? だから経済は一部の愚かな官僚によりおかしな政策を実施されても、それを乗り越えて一流企業は益々発展。そこを世界の先進国の政治家、企業家は怖がって日本政府に圧力をかけて、安い金利で金を借り、日本の株を買って支配しようとしているのかな?2015/03/18
どりたま
4
前半は破局のアジア(中国・韓国)、後半は繁栄のアジア(ASEAN&日本)の構成になっている。著者の説明は明確でわかりやすい、とても良い本だと思う。日本の良い点を取り上げている。これは偏向的視点ではなく、総合的に見てもこの見方が正しいのだと思う。他著者の本を読んでもほぼ同じであるから。マスコミも見習えと言いたい。マスコミもこのような本が大半になってくれば、今のような偏向報道も減ると思うので期待したい。2014/10/28
Lila Eule
3
大昔、著者による国防力の比較をよみ、ソビエトの共産軍兵士の士気の低さ、兵器の故障多発と低い稼働率、組織の腐敗、国民の無気力の蔓延が暴露され、戦力を実力で比べたら日本にとって問題ではない、虚飾に惑わされぬ凄い本だった。あれからだいぶたち、80歳台後半でも慧眼衰えず。中国の現状の著者の指摘はソビエトの崩壊と酷似。人民解放軍の権勢、格差にあえぐ人心、富裕層の逃げの実態。危ない。2014/11/16
yomihajime
3
久方ぶりに長谷川慶太郎の本を読んだ。相変わらずの「日本はスゴイ、繁栄する」論で鼻息の荒い長谷川節は健在。今年米寿の長谷川氏。日本は反日国家と一線を画し、親日のASEANと共栄というのはそうなったら嬉しいが、はたしてそんな簡単にうまくいくかどうか?東南アジアには華僑ネットワークもある。この本の逆を言ってるのが寺島実郎の『大中華圏』。 2015/01/08