内容説明
東訛りから江戸弁、そして東京語へ。その言葉は後に、人為的な「標準語」と、生活に根差した東京「方言」との間を揺れつづけなければならなかった。古代の東国方言のあり方、近世江戸弁が政治の中心地ゆえに日本各地ことばと融合し江戸語を形成するさま、そして標準語を整備される過程で生きた言葉の多くを犠牲にする東京語。その歴史を源内、西鶴はじめ豊富な資料で描き出す。(講談社学術文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アメヲトコ
3
古代の東国語から近世の江戸語を経て、現代の東京語に至るまでの過程を追ったもの。表題からは近代の標準語の成立と地の言葉との相克についての内容を想像していましたが、近代以降の話はやや駆け足という印象。ただ、中世までの東国語に上方からの言葉が流入して重層的な江戸語が成立していくという話は興味深く読みました。用例も豊富。2014/08/24
りやう
1
日本語学の入門書みたいなのはもういいだろう、少し専門的なのを読もう、という生意気な動機で手にとったのが本書。東京方言(という言い方が適切かはわからない)を扱った本だが、正直理解できたとは言えない。もちろん、単語レベルでは「へぇこれって江戸詞だったのか」というような発見があっておもしろかったのだが。唯一の学びらしい学びとしては、語の意味の変遷を考えるにあたって、これまでは《古代》→《近現代》という時間軸だけを捉えていたが、この時間軸に加えて《京都》⇄《江戸》の相互関係も強く影響しているのだと気づいたこと。2014/09/15
ひつじ
1
最近は、何を読んでも、どうもシックリこない。2014/08/16
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