内容説明
横浜が最も輝いていた1967年。
青春を命懸けで駆け抜けた伝説の不良グループがいた。
その名も「ナポレオン党」。
彼らは、午後6時になると海岸通りのマリンタワーの下に集結した。
リーダーがトヨタS800を駆って轟音とともに走り出すと、あっという間に30、40台が後ろにつらなる。
吉田橋から伊勢佐木町のメーンストリート、親不孝通りの裏道を疾走する、あうんのカーレースが始まる。
スマートなファッション、ジャズとロック音楽、ダンスパーティーに女と車。
永遠に刻まれる、若者たちの鮮烈で繊細なひと夏の青春群像劇!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seichan
7
1967年の横浜……本牧やらマリンタワーやら伊勢佐木町が舞台…の青春小説。ゴールデンカップスとかの関係者とかはたっぷり出てくるよ。主人公は母子家庭育ちで新聞配達しつつ、イカす不良グループ「ナポレオン党」に出入りする高校生(緑ヶ丘高校)、彼が恋するちょっとやさぐれたハーフ美少女はキャシー中島がモデルかな。行きつけの喫茶店の美人姉妹のモデルはPinkhouse金子氏の奥様? 熱くて粋で純情だった頃のヨコハマ。不明な方は「ワイルド7」なんかを脳内イメージイラストにしていただくと空気感が伝わるかな。 2018/12/05
しおん
2
職場の上司に借りました。何十年も前に実際にあった横浜の風景らしいです。今も残っている場所もいくつかあって、つながっているんだなぁとしみじみ。2014/09/15