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内容説明
『思い出のマーニー』で初めてアニメの美術監督に挑戦する種田陽平氏。『キル・ビル』『有頂天ホテル』『イノセンス』など数々の傑作の世界観を実現させてきた「映画美術の神様」が、創造の極意を語る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Isamash
24
美術監督の種田陽平(武蔵野美術大油絵学科卒)による2014年出版著作。岩井俊ニ「スワロウテイル」やタランティーノ監督の実写映画の美術監督経験後にジブリの「思い出のマーニー」の美術監督を務めた(鈴木プロデューサーに巻き込まれた感じで担当)。これらの映画を見ておらず具体的仕事がわからず歯痒良いところあったが実写とアニメに関わる人間の違い等、興味深かった。ヒッチコック、ジョン・フォード、黒澤明、トリュフォー、寺山修司、長谷川和彦、相米慎ニ監督のファンということで親近感抱いた。アニメでは押井イノセンスも手がけたと2023/09/17
たくのみ
12
『思い出のマーニー』で大注目の美術監督・種田さんの半生も知ることができた。「とりあえずご飯でも」と誘う「人たらしのプロデューサー」鈴木敏夫。「舞台は瀬戸内だ」といって背中を押した宮崎駿。「面白いからやっちゃえよ」というジブリの精神が、映画美術にこだわってきた種田さんとうまくつながったのが『マーニー』。「計画不如 変化快」(変化は計画より素早い)という映画の現場。「蔵に閉じ込められたお姫様」という宮崎さんのイメージ、風車からサイロへの変更や、屋敷の細かい設定など、その舞台裏のエピソードが楽しい。2014/11/20
魚京童!
11
ジブリの名前で買わせて、内容は自分の宣伝。2015/06/19
ニョンブーチョッパー
7
★★★☆☆ 「アリエッティ」も「マーニー」も観ていないので、それほど近い感じはしなかった。「ジブリの~」ということで宮崎作品が出てくることを期待したが、そうではなかった。逆に言うと、そのイメージが強くなりすぎているのだと思う。ある意味ジブリの戦略の結果だろうし、この本を始め、新しい監督のジブリ作品は新しい道を模索した結果なのだと思う。↓2018/09/22
サカナ
4
実写映画の美術監督の視点でジブリを語られています。事実を書かれていて全く嫌みがないですが、宮崎監督のエピソードを読むと「やはり鈴木さんがいつも言っている通りだなぁ」と笑 2019/06/21