- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
母国フランスと生まれ育った故郷とのあいだの葛藤に悩んだアルジェリア戦争。国境を越えて世界中に戦慄の衝撃をあたえた「異邦人」、革命をめぐるサルトルとの論争の真の勝利者はどちらか――不条理文学の旗手である一方、革命とテロが避けられない全体主義を終始批判しつづけたカミュ。その人生と思想を鮮やかに浮き彫りにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
踊る猫
11
私はカミュは『異邦人』すら読んでいないうつけ者なのだけれど、本書を読んで俄然カミュに関する関心が湧いて来た。揺れ動くフランス/アルジェリア史を踏まえてカミュの辿った足取りを映画と絡めて分かりやすく解説した「エッセイ」。読み応えはたっぷり。サルトルとの論戦や彼の文学が「不条理」を扱ったことに関する分析などを丁寧に解きほぐしており、カミュが今に至るも(いや、今だからこそ)読まれるに値する作品を残していることがこの上なく平たい文体に依って綴られる。あまり期待しないで読んだのだが(失礼!)思わぬ掘り出し物と思った2016/11/25
mstr_kk
5
カミュの作品と人生を、いろいろな映画と並べることでわかりやすく提示した、一種の評論です。なかなかよい本ではないでしょうか。かなり噛み砕いてくれています。カミュの作品を読み直したい(読んでいないものも読みたい)と思わされます。2016/05/06
mutuki
4
まず表紙。本当にモデル張りのイケメンでおされな人だったんだと納得。スーツと手にしたタバコがかっこいい。 めっちゃめてたし、女性関係もかなりだったのに、 まったくあとくされないとか、恩師ともずっと長く 付き合い続けたとか、≪不条理≫を胸に秘めつつも、 現実の世界では、仲間を大切にし、女性を愛し、演劇に燃え、なんというか今でいう『リア充』の人でもあったんだな。本質がすごくまっとうな人のような気がする。2018/07/19
くり坊
3
本書第3章「異邦人」の文章に「不慮の事故死で他界する2週間前の59年12月20日、最後のインタビューでカミュはこう語っています。『私はジャンルの混交を避けるために、異なった次元で執筆活動を行っています。〝行為の言葉”によって芝居を書き、〝理論的形式”によって評論を書き、また〝心の不可解さ”について小説を書くのです』」(91頁)とあったのは印象的でした。2022/01/09
Shinya Nishizuka
0
「テレビ番外地」著者の書き下ろし。カミュは、読んだことなかったが、ちょっと興味が沸いた。
-
- 電子書籍
- 甦!戦馬大戦1【タテヨミ】
-
- 電子書籍
- CUFFS 傷だらけの地図 #68【タ…
-
- 電子書籍
- 消えたファンタジー【分冊】 9巻 ハー…
-
- 電子書籍
- ありがとうの魔法
-
- 電子書籍
- 妖魔王 - 長編超伝奇バイオレンス小説…