新潮文庫<br> 若き日本の肖像―一九〇〇年、欧州への旅―

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新潮文庫
若き日本の肖像―一九〇〇年、欧州への旅―

  • 著者名:寺島実郎【著】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 新潮社(2015/01発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101261416

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内容説明

西暦1900年――。『坂の上の雲』の主人公・秋山真之や英留学に向かう途上の漱石はパリ万博を訪れていた。そしてロンドンに南方熊楠、ウィーンには青山光子。二十世紀を迎える欧州で、新しい世紀の熱い息吹に触れた若き日本人たちの精神と足跡を辿り、近代日本の源流と歴史の深層を見つめ直す。新潮選書『二十世紀から何を学ぶか(上)―一九〇〇年への旅 欧州と出会った若き日本―』改題。※新潮文庫に掲載の写真は、電子版には収録しておりません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

88
寺島さんの著作は以前かなり読んでいたのですが、最近はあまり読んでいませんでした。この文庫の感想を読んで手に取りました。1900年当時のヨーロッパでの出来事とそれにかかわった人物紹介(日本人も入っています)とその実績などを簡潔にまとめて示してくれます。参考文献もかなりなものです。このような書き方は山内昌之先生を思い起こしました。いい本だと思います。2024/01/10

fseigojp

19
二十世紀前半は圧倒的に欧州から学んだことがよくわかった2016/11/11

壱萬弐仟縁

16
2004年初出、00年代のものに加筆、文庫版に。20Cとは何だったのか(13頁)。この答を考える際に不可欠の1冊。日本が欧州にどう影響されたか。百年前の日本人がいかに偉大だったか。そして、歴史には前世紀末に次世紀を決める萌芽がある(はじめに)。エッフェル塔は20Cという鉄と電気の時代の象徴としてパリに聳え立った(20頁)。20C末、日本人に欠けているのは考える姿勢(33頁)。思考停止からの脱却を。日本人はパリを訪れたものの、19Cのテーマであったデモクラシーを真剣に学ばなかった(54頁~)。 2014/10/25

しんこい

8
歴史を学ぶことや視点を変えることを作者は、知的三角測量と表現。パリ、ロンドン、ウィーンと場所を変えてそこには日本の歴史上の人物もいれば、世界史上の人物もいて、交錯しなくてもその足跡は興味深いのですが、なぜか、その先の感興につながらず。2015/07/22

Yoshihiro Yamamoto

7
A- 多摩大学の学長でもある著者が監修するリレー講座「現代世界解析講座」を受講しているが、そこでのサブテキストと言われているのがこの本。1900年の欧州に視座を置きそこから日本を考える良きテキストだ。あるいは、そこまで遡らなければ現代世界は解析できないとも言えよう。この本を読むまで知らなかったが、1900年のパリでは万国博覧会が開かれており、そこには、漱石、鴎外を始め、秋山真之、南方熊楠、小村寿太郎などが行き交っていた。そして、パブロ・ピカソも。今では想像もつかぬほど、当時は欧州に影響を受けていたのだ。2015/10/25

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