ハヤカワ文庫NV<br> 秘密資産

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ハヤカワ文庫NV
秘密資産

  • ISBN:9784150413095

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内容説明

巨額の投資詐欺容疑で逮捕された著名な銀行家ウィリアム・フォン・ベッカーが拘置所で死んだ。元花形トレーダーのジェイスンは、知り合いを介し、遺族から亡き父の隠し資産を探し出してほしいと依頼される。好条件の報酬を得るため、いまだに定職のないジェイスンは引き受ける。だがやがてウィリアムが麻薬カルテルと関わりのあることが判明、そして彼の家族に危機が迫る! 親子の感動的な絆を絡めて描く金融サスペンス。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Panzer Leader

10
第1作と同じく金融サスペンスと親子の交流を描いた作品。ジェイスンの金銭感覚や無謀な調査・行動にはちょっと違和感を覚えるが、息子に対する献身さ・愛情の深さがこれを補い魅力的な主人公となっている。脇役たちも印象的だし、特に登場人物にも書かれていないボディー・ガード達がいい味を出している。次作も楽しみ。2015/06/16

Reiko

8
ウォール街の元花形トレーダーが主人公の金融サスペンス。無記名債券やらマネーロンダリングやら、と金融関係の話に疎い私にでも楽しめる内容。賛否両論あるようだが、子どもとの描写など父子物語の部分がアクセントになっており、この部分がこのシリーズの特徴。自閉症の子どもの描写がうまく、きちんと調べられているのにも好感。残念なのは、意外な犯人だけれど、そこにたどり着くのが唐突な感じがすること。シリーズ化されていくとのことなので、次作も期待。2014/10/03

jamko

5
金融サスペンスというジャンルを読みつけないせいか前半は主人公のプライベート(自閉症の息子や厄介な元妻との関係など)をフックに読み進めていたのだけど、後半からスパイゲームやアクション要素も次々と投下されて物語全体が加速するので面白くラストまで一気に読み終えた。ちなみにシリーズ物と知らず本書から読んだのだけど問題なく楽しめる。これから一作目も読むつもり。2014/08/19

mdsch23

3
第1作「ブラック・フライデー」で戦い抜いた主人公の第2の調査を描いた作品。個人的には第1作の方が面白かったなという印象は強いですが、相変わらず捜査がいつの間にか体を張った取引に変わる所は本シリーズの特徴でしょう。 第1作で創り出された作品世界と人物が定まって、前作以上のディールをまとめる様が描かれている訳ですが一つ重要な損失が起きていて、それが本作内の収支に合うのだろうかというのが小さくない負債だと思う。これ、やるなら前作の方が飲み込みやすかったかも? 続きも楽しみ。黒木亮さんの解説を読んでみたい気も。2014/08/18

pb_lack

2
消えた資産を探すために奔走するジェイスン。調査能力と度胸が備わって金融専門の私立探偵のようになった。山場の交渉シーンなんかはなかなかの迫力だ。前作より金融ミステリ度合いが高まり、そのディテールも流れるように語られるところはけっこうスリリング。調査と真相の解明はテンポよく進んで、その分だけ驚きは少なめだけど楽しめる。ロジャーやブレイディを始めとして周囲のサポート役のメンツがいいね。もう一つの本筋である父子+アンジーの関係も緊張感もあり意外な展開もあり。ラストの締め方は過去と未來を感じさせてよかった。2014/12/15

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