内容説明
「悲嘆力」それは、悲しみから立ち上がる心の回復力。日本のグリーフケア研究の第一人者・シスター高木が日本中に広めたいと考えている力である。「思い通りにはならないのが人生と知りましょう」「天災は許せても、人災は許せないのが人間」「許されるのは当たり前のことではありません」と厳しい言葉を語りながら、人には生きる力が備わっていると説いている。全国を駆け巡り、人々の悲しみに寄り添うとき、悲しみが大きいほど、それを乗り越えた時は大きな勇気が生まれることを実感し、「苦しんでいる力こそ、あなたの力なのよ」と呼びかける。そして、その人自身が持つ大きな生命力の喚起を祈る。悲嘆力を養った人は「思いやりの力」を身にまとい新しい自分の可能性を見つけ出していくということは著者の実体験からくる確信だ。グリーフケアを通して「人は生かされている」意味が、実例と言葉からよりよく理解できる1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pocco@灯れ松明の火
8
さっくりよみ。じっくり読むには辛いので。。死を意識しすぎて辛そうな母の支えになれる様なものはないかと思っての斜め読み。 また子供として出来る事に迷える時、再読させて頂きます。2016/05/09
有栖川款
2
特にキリスト教に精通してるわけでもないですが、勧められて読んだ本。ご本人の講演会も聞いたことがあるんですが、現れただけですごいオーラを感じる方でした。グリーフケアの体験に基づく死や悲しみに寄り添うこと。同じようにはならなくていいけど参考にはなるかな。もちろん自分が悲嘆の渦中にある人にも癒しになるのでは。2014/09/17
くらーく
1
クリスチャンなんでしょうねえ。。。。2022/01/15
Butterfly
1
今年は難しい問題が続いている。その時も糧になると、この本を読み今日も祈る。2019/06/27
星野マリエ
0
数年前に読んで、再読。 コロナ禍の今なら少し信仰の意味が深く理解できる気がする。 人にはどうしようもない大きな流れとか力みたいなものは、やっぱりあるのかもしれないなあと思う。 すべてのいのちは、そういう大きな力に包まれているんだろうか。考えさせられる本でした。2021/04/10