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内容説明
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お尻を拭くのに便利なのは? 別名は「ブスの恋」? マッカーサーの置き土産? 「歯磨き粉」として使われたのは? などなど、100種類の雑草のオモシロ雑学を徹底解説! 基本データに加え、雑草の標本写真で、葉などの細かい部分まで確認できます。散歩が楽しくなること間違いなしのハンディタイプの手帳です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
84
雑草にかける稲垣先生の熱い思いが、ビシビシ伝わってくる。雑草と言われる植物一つ一つに物語がある。また、人や人生に例えたりするのがたまらなく楽しい。例えば「メナモミ」。「種子がべたべたとまとわりついて離れにくい。人間の女性が離れ際があっさりしているのとは対照的」など。雑草は、実は弱い植物なのだそう。だが、雑草が住む逆境の条件では、強い植物が勝つとは限らないという。スポーツで、いつも泥まみれの中練習していた弱小チームが、大雨の中の試合で勝つ可能性になぞらえている。いつも持ち歩きたい、心のこもった本だった。2016/07/27
kinkin
72
まえがきにも書かれていたがこの手帳は雑草を見分けることよりもよく見かける雑草の物語を紹介することに重点を置いている。著者の本で雑草のことに触れている本があるがこの本はカラー版という位置づけだ。写真がもう少し豊富で特徴なども添えられていると野外で使う手帳としてはとてもよいものになったと思う。それでも雑草は一番身近にある植物でそれぞれちゃんと名前がついている。ひとつでも覚えていると得したような気になれるのではないか。2016/08/05
東谷くまみ
50
毎日のお散歩も草花たちの名前を知ればもっとずっと楽しめちゃう!カラスノエンドウの鮮やかな紫色に見惚れシロツメクサの甘い香りを胸一杯吸い込んで、スイバの小さなお花をじっくりと観察。カモジグサやチガヤ、メヒシバたちが奏でる風のアンサンブルに耳をすませた後はアカツメクサのぼんぼりに可愛いねとご挨拶。雑草とは未だその価値を見出されていない植物である、とアメリカの哲学者エマーソンは言ったそうな。明日は憂鬱な月曜日、いつもより少しだけゆっくり歩いて足元の草花たちに目を向けてみない?ニコニコの魔法をかけてくれるかも😉2023/05/14
Mr.チャーリー
38
本書の前に読んだ「生け雑草」で、至るところに目につく雑草を生けることによって、これまで雑草だったものが、自分にとって価値あるものになる気持ちが芽生えました。この「雑草手帳」は、図鑑ではないと著者の稲垣栄洋さんは言っています。あくまで手帳であり、雑草の名前の由来など物語の紹介に重きを置いています。1つの雑草を2ページで取り上げ、右ページは雑草の写真、左にその物語が書かれています。写真も物語も興味を引く内容で、通勤途中や散歩中に思わず道端の草花を覗き込んでしまいます。2020/07/18
fishdeleuze
30
本が届いてぱらぱらめくっていたら楽しくなって、庭に出た。もっとたくさんの雑草を求めて近所の公園へ向かった。下を向いて歩いていると様々な草花が叢生しているのにあらためて気づく。多様性というのはなぜこうも気持ちを豊かにしてくれるものか。たくさんの雑草と鉢の下のダンゴムシやアリを見ながら時間を忘れた。しばらく携帯して名前を覚えよう。名前を覚えるともっと親密になれるような気がする。2015/12/31




