内容説明
「尖閣問題は、先人の知恵にならい棚上げすることが平和への道だ」と説く総理経験者、大物政治家、元外交官……一見、もっともらしい言説には、驚きの詐術が隠されていた。時に「尖閣棚上げ論」という虚言を広め、時に沖縄独立運動を側面支援し、中国は領土拡大の「夢」に向け突き進んでいる。領土喪失という「悪夢」を現実としないために、日本は何をすべきか。丹念な取材と歴史、地政学を踏まえた冷静な分析で示す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
26
読売記者、14年著。無人島である尖閣諸島をダムの蟻の穴と説いている。始めに国賊とも呼べる鳩山由紀夫、野中広務、孫崎享を指摘。尖閣棚上げ論がさもあったかのように論述している孫崎氏。沖縄の独立を望む中国。シーパワーとゲートウェイとして地政学上、重要である沖縄と尖閣。米中の緩衝地帯であり尖閣を失うと沖縄を失う可能性が大きくなるなど、中国の外交や、キーストーンである尖閣諸島を見ていく。2019/07/24
calaf
14
平和ボケしている日本人よ、目を覚ませ!という本かな?宥和政策の危険性、、、常に「平和を!」と叫ぶだけでは平和は手に入らない。それにしても、第一・第二列島線と接近阻止・領域拒否戦略、言われてみれば...という感じでこわいものだ...2014/08/01
むらり
1
孫崎享(うける)が問題人物であることが良くわかった。2017/10/17
ドリアン・グレイ
0
生放送で孫崎氏とこの本の作者で討論してみてはどうだろうか.2017/10/31
ゆきまさくん
0
島国である日本の海を取られる危険性を警鐘。 すなわち海を取られると、島国である日本は、ヒト、モノ、カネ、情報が遮断されることになる。 このことは、歴史的に見ても、地政学上物理的にも、また海外貿易などの経済的な観点からも当たり前のこと。 中国の領土拡大への脅威を認識し、日本の領土喪失の悪夢を現実のものとしないためには、何をなすべきかを問いかけている。2017/02/11
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