内容説明
愛する人に着せられた、
不実な女という汚名。
イザベラはローマの街角のさびれたカフェで、身重の体を抱え、住み込みのウエイトレスとして働いていた。愛するアントニオにいわれのない濡れ衣を着せられ、豪奢なアパートメントから身ひとつで追い出されたあの日、彼の兄ジョヴァンニは、弟の誤解を解いてやると言ったのだ。藁にもすがる思いで彼についていったイザベラは、長年にわたる兄弟間の確執など、知るよしもなかった。ジョヴァンニはイザベラに慣れない酒を飲ませ、そして……。絶望の淵をさまよいながらひっそりと身を隠すイザベラの前に、あろうことかアントニオが現れ、蔑みの形相で驚愕の事実を告げた。「兄は死んだ。そして、なぜか君に莫大な遺産を遺している」■『生け贄の花嫁』で鮮烈なデビューを飾った大型新人スザンナ・カーの新作をお贈りします。イタリア人富豪兄弟の狭間で残酷なまでに翻弄されるイザベラ。いわれなき汚名の元凶となった兄亡きいま、アントニオの愛を取り戻せるのでしょうか。そしておなかの子の運命は……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
5
うわあ、ちょっと待ってください、こりゃ大変だ大変だ!いや~ちょっとちょっと、やっぱ兄弟のムニャムニャはさ、違反だと思うんだな、おばちゃん。2015/04/23
ちぇしゃ
5
兄貴と家族のせいで不信感の塊みたいなヒーローと、ヒーロー兄の罠にまんまとはまってさあ大変なヒロイン。お互い好きなのに相手のことを信用できなかったり、せっかく仲良しになっても自らの言動が間違って伝わってふりだしに戻る。HQらしい作品。最初は傲慢で偏屈だったヒーローが再会したとたんにメロメロワンコ系に。ただヒロインの行動が中途半端な印象で好きになれなかったかな。信じてもらいたかったり疑われたくないならば、軽はずみな行動と行為は差し控えましょうねーと言いたくなる作品でしたw 2014/07/09
キッチンタイマー
4
自暴自棄になってたとしてもよりによって兄とは。ヒロインの描写がどうも前向きというより、バックパッカーの悪いイメージ側でいろいろツッコミどころあるヒロインがいろいろ攻めてもなんかブーメランな感じ。つかさ、信用って要求したって得られない。腹据えて観察あるのみなのよ。ヒーロー耳伏せて進撃するのみ。がんばった。2014/07/13
ゆか
1
再読 ヒロインが自分のしたことを正当化しているようでだめだった。 2017/05/25
だいすいめい
1
あー、久しぶりにハーレクインよんだわ。最近、ドラマが、あんまり、おめでたい終わり方しなかったけど、こちらは、悩ましいところがないなあ。2015/03/29