内容説明
近未来/パラレルワールドの地球を舞台に、一人の女性が自分の夢を見定め一歩踏み出していく成長物語。大事な人との別れ、自らの夢、働くこと……すべての生きとし生けるものに対する人生賛歌。この世界で生きていくための「ほんとうのこと」とは。宇宙の美しさとそこでの営み、すべての命に感謝したくなる、唯一無二の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
93
不思議な感覚になりました。未来なのか現代なのか分からないのだけれど、キラキラした金平糖みたいな甘さがあるように思います。ほわっとしてつかみどころがないのに心に入って来るガツンとくる世界。恋愛要素の程よい距離が心地よく、登場人物皆が愛おしい。カラフルな世界観や言葉の選び方も好みでした。2016/02/24
らむり
43
BLやら無性愛者やら乙女的なところとか。誰にも共感できないけれど、世界観は好き。バージンパンケーキのように、ファンタジチックな作品。装丁がシルバーに輝いてます。2014/08/16
mizuki
42
雪舟えまさん2冊目!今回も不思議な空気に包まれる作品でした(๑>◡<๑)♡♬*.:* 主人公のすわのを応援したくなるお仕事・恋愛ストーリーですが、亡くなった人の弔い方・宇宙・生まれ変わり・歌で伝える思い等、雪舟えまさんの世界観にどっぷり浸かることができる作品です✲゚読後は満たされた気持ちでいっぱいになり、このまま夢の世界にずっといたいよぅな思いでした(pq*´꒳`*)♥♥*。新しいことを始めるのは怖くないょと、優しく背中を押してくれるお話なので、特に女性の方は勇気をもらえると思います♡2016/04/01
nyanco
40
雪舟えまさん、「バージンパンケーキ国分寺 」も不思議なお話だったけれど、今回は更にその上。近未来SFっぽくありながらも、ファンタジー系要素ありで、それでいて、生きるとは、と言ったテーマもあり、恋愛も…最初はかなり戸惑いました。飛行船の葬祭社が登場したり、見送りの儀式があったりと、テーマが難しい。漫画家志望の休と暮らしていたすわのは、楯と出会い、葬祭社で歌唄いとして働くことに…続→2014/08/20
ゆか
39
初雪舟えまさん。好きだったところ「いいものを身につけろと言われた。(略)それまであまりにも、身なりにかまわな過ぎた。けれどそういわれたので、守るようにしている。そうすることで、彼女が生きる」「恋に落ちたときの自分の弱さを知っている。(略)愛を失うことへのおそれ。自分の中にこんなにも強い嫉妬心があるのかというおどろき、恋が終わったときの冷え冷えとした心、残酷さ。」「空き家になりたてであちこち傷ついてますけど、時間をかけて修復してやればまだまだ幸せになれると思うの」2016/01/25