文春文庫<br> 特攻の真意 - 大西瀧治郎はなぜ「特攻」を命じたのか

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文春文庫
特攻の真意 - 大西瀧治郎はなぜ「特攻」を命じたのか

  • 著者名:神立尚紀
  • 価格 ¥906(本体¥824)
  • 文藝春秋(2014/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167901547

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内容説明

神風特攻隊から70年。大西瀧治郎中将は、なぜ「特攻」を命じたのか。「特攻隊の英霊に曰す 善く戦ひたり深謝す」。昭和20年8月16日、大西瀧治郎中将はそう書き遺して自刃した。自ら企図した特攻を「統率の外道」と称しながら、なぜ数多の若者に死を命じなければならなかったのか。生存者の証言をもとに、特攻の父と呼ばれた男の謎に迫る衝撃のノンフィクション!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

34
特攻の真意を2人の関係者の言葉を元に組み立てた。戦中の状況や特攻隊員になる様子、また旅立って行く様子は胸を打つ。大西中将はかなり強硬派と思われる。軍刀を下げ総理や大臣の集う場に乗り込み和平反対を唱えたり、あと2千万人の命があれば日本は勝つと言ったり。しかし彼の本意は本土決戦を避け連合国との講和を優位に運びたい故にでた極位の平和論なのかもしれない。終戦直後に自刃した姿は究極の責務なのに違いない。残された遺書からも彼の心情が窺える。特攻を知る上で必読の書。2017/04/30

佳乃

33
「日本のいちばん長い日」を読んで感じた大西中将と全く違って見えたのは、本当に人間らしく温もり厳しさ、そして何よりも子を持たない中将が特攻に行く子らを真の子のように思い胸に刻んでいたこと。特攻が何故しなければならなかったかが、何故そうしなければならなかったがわかる度に、胸が押し潰させる思いでいっぱいです。人目も憚らず泣きながら読んでしまっていたけれど、特攻を「テロ」という人には読んで欲しい。生きたいのに「特攻」に志願しなくてはならなず、遺書にさえ検閲されるから本音は書けず、どれほどの思いでいったことか。2017/08/18

小太郎

15
特攻隊の本は 特攻する側の本はかなり読みましたが 特攻の真意や特攻を命令する側の本は初めて読みました 学生さんには読んでもらいた本です ☆☆☆☆☆2017/05/24

roatsu

14
海軍の航空特攻を開始し、敗戦と同時に一人黙って責任を負う形で自決した大西中将の、この未曽有の戦法を執る上で有していた真意をこれ以上ない程的確な検証で明らかにする労作。海軍航空特攻通史としても、開始に至る経緯からその凄絶な実相を多くの資料、命じた側から命じられた側までの当事者証言を偏りなく参照して整然と記述し、戦後定着した主に命じた側が残した記録による史実歪曲を排した、改めて決定版とするに相応しい文章と思う。長い過程を経て辿りつく大西中将の真意には改めて驚きと涙を禁じえない。これも日本人必読の一冊だろう。2016/09/24

しんこい

9
2000万人特攻を唱えていた大西中将が、特攻を命じた真意とは。そういう考え方もあったのか、と思う一方、特攻自体やはり過酷を通り越した恐ろしい作戦です。それを命じた上官の人柄もさまざま、頭がおかしくなる人もいれば他人事のような人もいます。2015/10/18

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