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内容説明
人が足りない――。
マンション計画が白紙に…
駅前開発が凍結された…
小売業が出店抑制…
GDP成長率が大幅に下方修正された…
五輪特需に沸くなか、建設業界で「深刻なリスク」が顕在化。
人手不足によって需給バランスが崩れて、建設職人の労務費は上昇の一途です。
それが建設コストの上昇へとつながり、日本経済の足かせになってしまっています。
「人材危機」とも呼べる事態が、今、日本全国で進行中なのです。
原因は?実勢のコストは?対策は?
専門誌の記者が3年にわたって多角的に取材、
人手不足のメカニズムと処方箋を解き明かします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
23
国交省はサ付き住宅を2020年までに60万戸に増やす計画(15頁下の図)。超高齢社会待ったなし。型枠大工 が不足の理由は、リーマンショック’08の影響大(33頁)。山下義晴氏:バスで寝泊まりの北陸新幹線の職人 (46頁~)。それでも開業には漕ぎ着けられた。又、品質崩壊への懸念も(98頁~)。人不足との連関は濃厚だ。 超高齢社会で介護施設などは供給不足。いずれにせよ、ハコもの行政のこれまでどおりのやり方でもいけない。 人あってのハード。ソフトや人へのケアが建設現場でも求められるところ。 2015/03/02
ぼぉ
3
使い捨てのようにしながら今更人材不足と言われても。魅力ある仕事の真逆の業界になってしまったのは業界だけのせいではなく安易に聞こえの良いコストダウンという言葉を使った官民。この業界だけの問題ではなく品質に関わり安全に影響する。人ごとではない。日本全体の人材不足と育成はどのように考えるか?と根幹は同じ。若い人が好き好んで今までのツケを払うような業界で働かないと言うのも頷ける。2018/10/01
kurita takahiro
2
本著では人材の不足感が起こったのはリーマン後の建設需要の回復にあると書かれてますが、バブル崩壊後の建設投資額の縮小に合わせて業界の就業者数は減り続けています。この20年で起こった事を打開するために、人材の確保•育成、職人の待遇改善、省力化工法の推進と3つの提言をしています。ただ果たしてそれだけで十分なのかどうかが疑問。2014/06/29