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内容説明
日本製造業は待ったなしの改革を迫られている。とくに電機業界などが不況の嵐に呑みこまれる中、日東電工など、グローバル化に着実に成功しているメーカーもある。その違いは、顧客情報をいかに早くキャッシュに変えるかにある。いま求められているのは、製造のマネジメントから販売のマネジメントへの転換である。
目次
日本企業がグローバル競争力を回復するためになすべき一〇のこと
第1部 情報化した世界を理解する(情報コスト曲線の先を行く 情報コスト下落のインパクト “スーパー現場”でキャッシュ化速度を加速させる)
第2部 スーパー現場への10の提言(クラウドを利用する セールスを活性化する イノベーションを制御する 製造を管理運営する 優れたブランドを構築する 人材を生かす 組織を設計する ITを活用する M&Aを巧みにこなす 顧客サービスを適切にこなす)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yohei
6
★★★☆☆クラウドが急拡大するゼタバイト時代では顧客市場支配力が高まるため、クラウド、スーパー現場によるキャッシュ化速度を加速する経営が必要との趣旨は理解できる。一方で過去にコンサルティングした企業を湛える著書を出しながら、本書で経営悪化したその企業を「私の提案を受け入れなかった」と酷評し、現在担当の会社を持ち上げるその姿勢は、顧客を行動に移してアウトプットを生み出してこそ評価されるコンサルタントの発言とは思えず理解に苦しむ。2014/07/30
人生ゴルディアス
4
ものすごく面白かった。核になるのはとにかくキャッシュ化の速さで、すべてはここから演繹できると思った。キャッシュ化をとにかく早くするには最終製品を待たずに途中のプロセスでも顧客を巻き込むべきで、そうすれば自然と客の情報が手に入り、巻き込んでる最中に何かしらお金が取れたらキャッシュフローも改善して、さらに客の認知度を上げられるからブランド化できて……。で、IT化というのはこれを全て素早くスケールしてやるための方法としてとらえるべきと。本書は電機産業メインだけど、自分の分野でも当てはめ可能でびっくりした。2020/09/06
tkokon
3
【・・・】著者の言う、「スーパー現場」というのが一体どういうものなのか全くイメージが出来なかった。なぜそれを「Gemba」という言葉を使って表現しようとしているのかも理解できなかった。中村改革時代のPanasonicは業績を一時的に回復させた、その前後はダメ、だから中村改革時代はまともだった、という論調にも違和感を覚える。(経営の効果ってそんなにすぐには現れない。中村改革時代の業績=中村氏の業績とは言い切れない)という具合に全体的に残念な一冊でした。2014/09/19
ミッキー
1
2014年にこの本が出版されていた事に驚き。そして、今でなければ理解出来なかっただろう。情報により新たな価値を生み出す事が必要です。いよいよ対応するベキ時だと思いました。非常に参考になります。2021/01/05
Iron Patriot
0
主に電機メーカーについての問題点についての記載が中心。松下幸之助に代表される初期に会社を起こした人は優れた考えを持っているけど、現代の日本メーカーは考え方がおかしいと痛烈に批判するとともに、こうやればいいと言う提言もしてくれている。1回さらりと読んだだけでは理解できないので再読する必要がある。あえて詳しくは語らず「松下ウェイ」も読むように誘導された感もあった。2015/08/29