内容説明
26万人もの人員を擁していながら、その詳しい実態は外部からはうかがい知ることのできない警察。絶大なる権力を誇り、日本全国に網の目のようなネットワークを張り巡らしているこの巨大機構はどうなっているのか、その頂点に立つ警察官僚はどのように警察を支配しているのか、そして政界との癒着、官僚の大量天下り、警察不祥事などの問題はなぜ起きるのか。
※本書は、1995年7月に勁文社より刊行された「警察官僚・増補版」を加筆・訂正し、文庫本化したものが底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kazuyuki Kuroki
0
かつて一度読んだ本だが、本棚の奥から引っ張り出してきて再読。警察というのは、国家官僚と地方官僚の共同により、二十五万人を超える人間で構成される暴力装置である。これほどまでに異色の官僚組織は、日本には他にない。大抵の人にとって警察という官僚機構には馴染みがないが、これを一冊読めばその本質が理解できるだろう。読むに値する本であるが、内容には常にアップデートが必要である(仮に著者が死亡した後でも)。2016/11/14
Kenji Suzuya
0
前半で警察、特に警察庁の機構と人事慣行を扱い、後半では警察を巡るスキャンダルを扱っている。前半部分については若干の調べはあるものの、浅い。後半にいたってはニュースの切り貼りにすぎない。全体を通じて、ニュースの切り貼りと若干のインタビューに終始しているという印象。宣伝文句の「インサイド・ルポルタージュ」という水準に達しているとはとてもではないが言い難い。2016/09/04
アマデウス
0
前半は組織とか制度は面白かったけど、後半の不祥事とかツッコミが紋切りで物足りナイ2009/12/15
アボカド
0
いつかも忘れてしまうほど以前に読んだ本。おおむね、資料として活用している。