内容説明
高校生の天道戒は、ある日突然異世界に召喚された! 人間族最強の老魔法使いが自分自身の新しい〈器〉として戒を呼び出したのだ。 しかし当の魔法使いは、戒に力“だけ”を受け継がせた後、魔族に襲われて死んでしまう。 わけがわからないまま異世界に放り出された戒は、魔法使いの下僕だった少女、アーシュラとシルカの二人を引き連れて、人間を滅ぼそうとする七人の魔王に立ち向かうことに……って、そもそも魔法ってなんだ!? 魔法使いビギナーと蛮族+盗賊の少女コンビが贈る、新時代の剣と魔法のファンタジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サイバーパンツ
14
主人公が無理矢理異世界に召喚され、勝手に魔法使いにされたあげく、ひたすら酷い目にあうという今どき珍しいガチめのファンタジー。この作者らしい作り込まれた世界観はいいんだけど、綺麗に出来過ぎてる分、自由度が低いかなと思った。やっぱり、この作者には、ファンタジーよりSF系の話の方を書いて欲しいかなぁ。とはいえ、自分のできる限りの力で戦っていくバトルは熱いし、主人公とヒロインズの関係も微笑ましくてニヤニヤできた。燃えと萌えの両方が味わえる良作。2016/05/06
T.Y.
9
天道戒は「魔法使い」として異世界に召喚され、人間の大魔法使いマガダリアスの魔法を託される。その結果、7人の魔王に狙われることになり…。マガダリアスの従僕だった二人の少女・シルカとアーシュラをマガダリアスの誓約から解放することを目指して旅をする。ファンタジーとしては一見普通だが、人間の守護者たる大魔法使いが実は一番の外道で諸悪の根源というのがポイントか。ラストバトルも主人公覚醒とは一味違う決め方。どうなったのか不明な点を残す終わり方だったし、今後の設定の活かし方次第かな。2014/06/21
ヴィオラ
8
さすがに、この中途半端な状態で評価もなにも無いかも…w 全6巻くらいの作品の1巻だけを読んだ感じ。つまりは続かなかったって事か(^◇^;) まぁ、それほど新しい所は無かった気もするので、仕方ないかも…。 とりあえず「北方の蛮族と都会の盗賊コンビ」にニコッとしちゃったので良しとするw2018/05/09
1_k
7
さすがに、意表をついた傑作の前作と比べては少し劣るのはやむなしか。コンセプトと、立ち上がりは非常にいい。あとキャラや掛け合いも。この辺りがさすがだと思う。しかし、後半以降の展開が、悪くはないものの、若干しりすぼみなところで切れていたり、話そのものがファンタジーなのに主人公とヒロイン2人でごちゃごちゃやっているだけでイマイチ広がりが無いのが不安なところではある。続巻ではもっと面白くなることを期待したい。2014/06/27
臓物ちゃん
5
前作の『ウは宇宙ヤバイのウ!』が「銀河ヒッチハイク・ガイド」なら、本作は「宇宙兵ブルース」だろうか。おちゃらけた御都合展開一切無しのガチ異世界に召喚された少年が、わけもわからぬままにひたすら酷い目にあう不条理ファンタジー。なるほど面白いことは面白いんだけど、ラノベ業界ではあらかた開拓し尽くされた分野だけあって、作者が思いきり背伸び出来てないなという印象を受けた。しかしヒロインズはぐうかわなので満足の一冊。2016/03/30