内容説明
オバマはヒトラー! オバマはアフリカへ帰れ! 貧乏人に医療保険を与えるやつは殺す! ワシントンに集まり気勢を上げる幾万もの金持ち保守層。金持ちに増税しろ! ウォール街を選挙せよ! 経済を危機に陥れ民主主義のプロセスを犯罪的に逸脱してきた金融屋を弾劾する貧乏リベラル。取材で訪れた著者も思わず「もう、沢山だ!」と叫んだ。富める1%と貧しき99%との壮絶な「アメリカの内戦」を鋭い舌鋒で斬る!
目次
序章 オバマ大統領就任式―「自由」と「平等」のハルマゲドン
第1章 医療保険改革とティーパーティーの誕生
第2章 保守VS.リベラル―壮絶メディア・バトル
第3章 オバマがイスラム教徒だと信じるアメリカ人
第4章 1%が動かす茶会と99%の占拠運動
第5章 「ハゲタカ」ロムニーと「ヘタレ」のオバマ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
101
2016/3/21 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2017/5/29〜6/1 2009年のオバマ大統領の就任から2012年の夏までにアメリカの政界で起こった出来事を、町山さんらしい視点で語った本。クーリエ・ジャポンに連載されていたらしい。現在、トランプ大統領がトンデモナイ、と言われているが、本書を読めば、それは今に始まったことではないのがよく分かる。宮崎哲弥さんの解説も必読。2017/06/01
キムトモ
25
オバマ大統領の時の政治ネタ。タイムリーな面白味はなかったが、民主党、共和党それぞれの支持者がアメリカで生き抜くための政治理念や政争の手段が解りました…こんな国だからあんな超やんちゃ坊主でもアメリカ人ということで大統領になれる国なんですね…(ノ-_-)ノ~┻━┻著者はアメリカ在住の外国人なんで今のアメリカは住みにくいんでしょうね〜2017/02/22
林 一歩
23
古き良きアメリカってのは幻でしかなく、ボピュリズムで利己的な政治家や富裕層、イデオロギーに偏りのあるキチ⚪️イが跋扈するデストピアなのだろう。対岸の火事として傍観するしかないが、この国も似たようなものになろうとしているのかもしれない。少なくとも政治屋とマスコミで放言を繰り返すおバカさんたちはおんなじレベル感。正直、怖いっす。ふわっとした民意って一番信用できないし。2015/05/17
りり
14
オバマと民主党と共和党、そしてメディアとのとんでもない関係を書いた本。アメリカと言えば、言論の自由、そしてディベートというのが私のなんとなくなイメージなのですが、言論の自由ってこうなの?(^_^;)。良くも悪くも『自分』の立ち位置を明確にするのが大前提で、それがどんなに偏った主義だとしてもアメリカ人はそれをもって戦うのだなぁと。そして町山さんの本を読むと、アメリカ人の個人の顔が見えてくるのが、面白いです。個人的には共和党のマケイン議員が特に好きになってしまいました。ベトナム戦争の勇者でありながら≪続く2015/01/14
bakumugi
12
一刀両断な切り口が面白く、内容も大変興味深く読了した。正直オバマって民主党だっけ?あれ?レベルだが、米大統領選挙の見方変わる。1%の富豪層、クロいな〜!中途半端なフィクションより面白い。時事ネタなので、多少古いのが残念(2012年オバマ再選前まで)。11月の選挙に向けたネタが読みたいなー!2016/08/17
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