内容説明
遠いあの日の失恋が、美しきレディの運命を狂わせた。
ロマンス界の巨匠が圧倒的な筆力で紡ぐ、壮大な物語!
おまえの取り柄はその美しさだけ――物心ついた頃から両親や兄にそう言われ続け、フィリパは操り人形のように生きてきた。そんな彼女が唯一心を寄せたのが、兄の友人ブレイク。だが18歳のあの日、残酷なまでにブレイクから拒絶され、抜け殻となったフィリパはまもなくして、両親の勧める相手と愛のない結婚をしたのだ。あれから16年……結婚後も妻に関心すら向けなかった冷たい夫が、会社経営を苦に自殺した。呆然とするフィリパに告げられたのは、死よりもつらい現実だった。P・ジョーダンの作家人生に残る傑作、堂々の前編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キッチンタイマー
4
ある男が自殺する。その男の妻、男の会社を精算する会計士、男の運ばれた病院の看護師夫婦、また医師夫婦がそれぞれ登場する。ヒロインの初恋の男、ブレイクは一向にでてこないまま、一冊終わってしまった。その上他の予想外のカップルができそうだし。結婚して働いてなくても働いてても男ってめんどくさいなあ。このストレスMAX感は後半の怒濤の盛り上がりのための下地作りかと思わせて下巻へ2014/09/26
ひまわり
3
群像劇みたいに視点が切り替わり、それぞれみんな重い問題を抱えてる。シリアスというか重いの一言。ロマ本では夢をみたいのでちょっと読むのに時間がかかった。いや流し読みだけどね。 2014/06/28