内容説明
「負けに不思議の負けなし」をコンセプトに、企業が負けた22の裁判例を弁護士が事実関係等を詳細に分析、社労士が敗因をフォローするための労務管理のポイントを分かりやすく解説しています。使用者は労務トラブル発生時にどう対応すべきか、労働者の請求に負けないためには事前に何をしておくべきかが理解できる一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こんぶ
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ブラック企業への風当たりが(政府の方針もあって)強くなっていく一方の日本。これが良い傾向であることは当然です。しかしながら雇用・労働に関する法律を見ると「え?そこまで企業の責任でやるの?」と思うことも増えてきています。民間への投げっ放しです。また経営陣と従業員・労組と板ばさみになる立場の労務担当者の精神疾患の増加傾向も意外と無視されています。なので、お互い主張するならばこれだけは準備しておけという意味では本書は経営陣・労務担当・従業員のみなさんがこのようなたぐいの本は一読しておいたほうがいいと思えます。
Tsuyoshi Osaka
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2名の社会保険労務士と2名の弁護士の方たちが、会社側が負けた裁判例を基に、なぜ負けたのか?どうすれば負けずにすんだのか、を詳細に分析・説明している人事労務管理の解説本です。取り扱っている分野も多岐にわたり、労働契約の成立から労働時間・割増賃金、安全配慮義務、懲戒処分、労働契約の終了まで、各分野で会社側が負けた代表的な裁判を検証してあります。改めて会社側が負けてしまった事件の状況を見ると、寝坊して放送に間に合わなかったアナウンサー(しかも2回も)を解雇できなかったり、1日のうちに2度飲酒運転で捕まった教師を2014/09/29