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内容説明
熱狂的なファンのいるアウトドア用品メーカー、スノーピークの山井太社長による初の著書です。
スノーピークは世界に先駆け、SUVで自然の中に出かける「オートキャンプ」のスタイルを生んだ会社として知られます。
「自分たちが本当にほしい製品」だけを作ることで、それまでなかった「自然の中で豊かで贅沢な時間をすごすアウトドアの楽しみ方」を確立してきました。
山井社長は年間30~60泊をキャンプのテントですごし、星空の下で五感を研ぎ澄ませながら、スノーピークのビジネスモデルを磨きます。
燕三条発で世界ブランドとなった今も、キャンプ場でユーザーと焚火を囲んで語り合います。
本書はスノーピークが培ってきた開発から販売までの具体的な手法とそれを支える考え方、ブランドづくりの歩みまでを一気に公開。
「新しい会社の姿やワークスタイル」が浮かび上がります。
目次
Introduction 「真北の方角」に進む続ける
1 熱狂的なファンが支える
2 クリエーティブとものづくりの魂
3 販売は科学 仕組みをつくる
4 仕事後にキャンプ!のワークスタイル
5 星空の下で五感を研ぎ澄ます
6 白い頂へのヒストリー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えんちゃん
58
先日、時価総額1000億というニュースを見て。なにこの可愛いロゴ!ということで、社長の本を借りてきた。その界隈ではかなり有名な高級高品質アウトドア用品で、熱狂的ユーザーを持つスノーピーク。誰よりもキャンプ好きな社長と、志が同じ社員、愛好者(スノーピーカー)たち。これは高くても売れるね。妄想キャンパーだけど、焚火台が欲しくなってしまった。使ってることろを妄想して楽しもう。2021/09/05
ルピナスさん
52
息子が「オーストラリアに帰りたい」と言うのは、幼少期を過ごしたオーストラリアでの自然体験がベースにある。夫にも私にも、満点の星空の下で動物の気配を感じながら日常の喧騒から離れて過ごす親子・友人との時間は必要だった。雨の日、ブルブルと震えながらのキャンプも自然だから仕方ないが、スノーピークのテントだったらもっと快適だったかも。これから常夏の国から帰国したらまた親子でキャンプに行きたい。本書は、山井社長のキャンプ愛が詰まった一冊。顧客も製品を考え出す社員も製造業者も皆大切にする。良い生き方をしているなぁ。2021/11/06
なつ
17
一気読み。社長も社員もアウトドアの、スノーピーク製品のファンだからこそ商品の開発から製造まで「自分が買いたい」と思える商品づくりに本気になれる。そういう商品だから高価格でもコミュニティを形成する程のファンが付く。そこに楽しさを感じているのがわかるから、読んでいてとても楽しい。アウトドア業界の市場のことをめちゃくちゃ的確に見極めている。それがブランドミッションを明確に表現するときに役立ち、実際にブランドの目標を達成していく機動力になっている。自社の属する業界や市場の研究はかなり必要なのがわかる内容でした。2019/07/05
かんちゃん
13
スノーピーク。日本のアウトドア愛好家ではその名を知らない者はいない。燕三条に本社を置き、年商45億円、社員160名。粗利率は50%超。本書では、現社長が自らの経営観を紹介している。大企業とは一味違う。非上場の強みか、スノーピークは目先の利益に一切振り回されない。愚直なまでに「らしさ」に拘る。大胆な流通改革を断行、徹底した超ハイエンド戦略により、縮小する国内市場で一人勝ちし、海外展開にも意欲的である。大企業とて、個々の事業単位では中小企業の寄せ集めに過ぎない。スノーピークのやり方は決して無視できない。2014/09/03
としP
11
経営陣も社員もみんな、キャンプが好きだからキャンパーにとって良い商品ができるってことなんだな。ニッチな分野で成功するには、「狭く深く」が大切なのではと思った。ただ、市場全体が縮小する中で、市場を拡大させるパラダイムシフトがないと、どこかで業績が右下がりに転換するかもと思う。2023/01/23