内容説明
熱海の和菓子店・芳華堂で一家三人が変わり果てた姿で発見された。生存は絶望視されたが、娘の一恵だけは一命をとりとめた! 警察は借金苦の一家心中と結論づけるも、一恵は納得がいかない。なぜなら瀕死状態の際、幽体離脱をして、犯人の姿を見たのだから……。一方、浅見光彦は推理作家の内田康夫と訪れた和菓子店・月照庵の女将から姪の一恵を助けてほしいと事件解決を依頼される。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がたやぴん
38
シリーズ52。「ぼく」目線で書かれた文章から始まる。やっぱり軽井沢のセンセだったか。タイトルの「紫の女」から事件を紐解いていく。トリックメインではなく証言から犯人に迫る。警察はその証言から事実誤認へと向かうが光彦には全貌が見えており証言は容疑者の無罪を示すものとして捉える。【今回のヒロインとは、将来深い関係になるとは思えない。】2015/04/21
Taka
32
浅見光彦シリーズ。京都の老舗菓子店を巡り事件が展開していく。今回もスッキリ解決。2019/10/17
まり
7
図書館本。今回は幽体離脱かも?と言う所から始まる事件で、なかなか突飛な発想だったけど…ちゃんと裏付けがあって安心したような…ちょっと残念なような…。今回のヒロインは久しぶりに喜怒哀楽が激しい感じだった。思い込みも激しい方だった。でも事件はスッキリ解決の気持ちいい終わり方だった。2023/06/11