出版社内容情報
日本古代の大嘗祭及びその周辺の祭祀儀礼を、中国など東アジア諸国の祭祀信仰と比較し、大嘗祭の源流と本義、成立と発展の背景を追究。中国の儒教経典や漢籍に記された宗廟祭祀と、日本の大嘗祭とを、祭儀次第・祭祀施設などの面で比較・検討。大嘗祭における禊祓・鎮魂の儀礼や、標山の意義を考察し、日中の神・祭祀観の相違などを論じた意欲作。
【目次】
序章 東アジア文化圏と神祇祭祀論
はじめに
一 古代東アジア世界の秩序と信仰
二 中国古代国家祭祀の理論と特徴
おわりに
第一部 古代東アジアから見た大嘗祭
第一章 古代日中の嘗祭―天子宗廟祭祀と大嘗祭の祭儀比較―
はじめに
一 大嘗・新嘗の由来と性格
二 宗廟祭祀と大嘗祭の祭儀比較
おわりに
補論一 神祇令と月令・吉礼
はじめに
一 月令
二 養老神祇令・延喜四時祭式と中国の月令・吉礼
おわりに
第二章 天子の宗廟と大嘗宮・神嘉殿の比較考察
はじめに
一 立地と建築様式
二 内部配置と祭儀次第
三 墓祭との関係
四 宗廟と大嘗宮・神嘉殿との関連性
おわりに
第三章 標山の源流の再検討
はじめに
一 標と版位
二 大嘗祭における木を基礎とする諸標
三 中国の散楽の山車
四 節会・祭礼における標と山
おわりに
第四章 大嘗祭前後の禊祓と鎮魂
はじめに
一 『令義解』『令集解』に見る「鎮魂」の解釈と儒教的魂魄観
二 禊祓と鎮魂・招魂
おわりに
第五章 大嘗祭と古代の天子・天下観―中国の郊廟祭祀と比較して―
はじめに
一 中国の天子と郊廟
二 王権と祭天
三 天子の祭祀と治天下
おわりに
第二部 古代東アジアの祭祀と神観
第一章 祟・卜・斎・祭の構造
はじめに
一 古代中国の祟り観とその対処
二 古代日本の祟り観とその対処
三 古代日中の斎戒の異同
おわりに
補論二 五祀と解除
はじめに
一 五祀の変遷と意義
二 中霤・室神・宅神
おわりに
補論三 斎宮・斎郎・清斎
はじめに
一 斎宮・斎坊
二 斎郎
三 清斎
おわりに
第二章 古代日中祭祀に見る神の見立てと如在の礼
はじめに
一 中国祭祀における依神と降神
二 古代日本における神の見立てと祭祀の形式
三 祭祀から見る古代日中の神観
おわりに
第三章 古代東アジアの王権と祖先祭祀
はじめに
一 死者の殯・葬
二 祖神・祖先への祭祀
三 古代東アジア世界の国際秩序
おわりに
第四章 古代神社の性格―中国の社稷・山川祭祀の形態と比較して―
はじめに
一 古代日中の社
二 中央集権国家の祭祀体制
おわりに
終章 東アジアから見た古代の国家祭祀
はじめに
一
内容説明
日本古代の大嘗祭及びその周辺の祭祀儀礼を、中国など東アジア諸国の祭祀信仰と比較し、大嘗祭の源流と本義、成立と発展の背景を追究。中国の儒教経典や漢籍に記された宗廟祭祀と、日本の大嘗祭とを、祭儀次第・祭祀施設などの面で比較・検討。大嘗祭における禊祓・鎮魂の儀礼や、標山の意義を考察し、日中の神・祭祀観の相違などを論じた意欲作。
目次
序章 東アジア文化圏と神祇祭祀論
第一部 古代東アジアから見た大嘗祭(古代日中の嘗祭―天子宗廟祭祀と大嘗祭の祭儀比較―;補論 神祇令と月令・吉礼;天子の宗廟と大嘗宮・神嘉殿の比較考察;標山の源流の再検討;大嘗祭前後の禊祓と鎮魂;大嘗祭と古代の天子・天下観;中国の郊廟祭祀)
第二部 古代東アジアの祭祀と神観(祟・卜・斎・祭の構造;補論 五祀と解除;補論 斎宮・斎郎・清斎;古代日中祭祀に見る神の見立てと如在の礼;古代東アジアの王権と祖先祭祀;古代神社の性格―中国の社稷・山川祭祀の形態と比較して)
終章 東アジアから見た古代の国家祭祀
著者等紹介
高夢雨[コウムウ]
1997年中国北京市に生まれる。現在、國學院大學研究開発推進機構ポスドク研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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