小学館新書<br> 「黄昏のビギン」の物語 奇跡のジャパニーズ・スタンダードはいかにして生まれたか(小学館新書)

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小学館新書
「黄昏のビギン」の物語 奇跡のジャパニーズ・スタンダードはいかにして生まれたか(小学館新書)

  • 著者名:佐藤剛【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 小学館(2014/06発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784098252145

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内容説明

奇跡のスタンダードはこうして誕生した!

 直近では歌手活動を再開した薬師丸ひろ子がカヴァーして話題となった「黄昏のビギン」。1959年に映画の挿入歌としてワンコーラスだけ作られたこの曲は、大ヒットを記録したわけでもないのに、当時の人気歌手・水原弘のレコードB面となって命を吹き込まれ、その後30年の時を経て歌手・ちあきなおみがレパートリーに加えたことで再発見されました。
 さらにCM等で使用されるうちに人々の耳朶に届き、石川さゆり、さだまさし、中森明菜、稲垣潤一・・・・・・と日本を代表する歌手たちが軒並みカヴァーする日本のスタンダードとして定着しました。この軌跡を克明に追いかけ、なぜこの曲が人々に愛されるに至ったかを解明し、日本人の心性に迫るノンフィクションです。

目次

第1章 ちあきなおみの「黄昏のビギン」(流行歌をスタンダードとしてよみがえらせる試み 『すたんだーど・なんばー』に込められた思い ほか)
第2章 中村八大という音楽家(異国情緒ある青島で生まれ育った少年 スタンダードとの出会いは映画音楽 ほか)
第3章 ソングライター、六・八コンビ(ひと晩で作られた歌は十曲 発売中止のレコードから復活した「黒い花びら」 ほか)
第4章 究極のジャパニーズ・スタンダードの誕生(「実はあの歌、八大さんがつくったんです、詞も曲も」 日劇で歌い継がれてきたジャズ・スタンダード ほか)
第5章 イメージの原点にあった風景と音楽(流しも歌うほど有名な曲 ちびっ子歌手からスターになった三人の少女たち ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほじゅどー

7
★★★ジャズ・スタンダードの「ビギン・ザ・ビギン」が「黄昏のビギン」のルーツ。永六輔が作詞し、中村八大が作曲したものとされているが、本当は作詞作曲ともに中村八大である。映画用のワンコーラスだけ作られた曲だったが1959年に水原弘のレコードのB面で復活。その後ちあきなおみが再発見した。2014/11/23

fwhd8325

5
ちあきなおみさんのカヴァーによって、新たな命が宿った「黄昏のビギン」。水原弘さんの歌うこの曲、ちあきなおみさんが歌うこの曲。同じ曲でありながら、その表情は全く違う。音楽が持っている力とはそういうことなんだろうな。 だから、嬉しくても哀しくても、歌を口ずさむのだ。2014/07/16

m_syo

4
『喝采』の陰に隠れたちあきなおみの名曲(カバー曲)『黄昏のビギン』について、その時代や音楽業界を解説しながら書かれた一冊。出てくる楽曲をYou Tubeなどで聴きながら読むと時代感が伝わってくる。あわよくば、ちあきなおみのことももう少し触れてほしかった。新書ではなく、内容をさらに充実させて単行本として読みたいという気がする。2014/06/24

駄目男

3
以前、水原弘のベスト盤を購入した。 『君こそわが命』『黒い花びら』以外に気に入った曲が2曲あり1曲が『五月のバラ』、そしてもう1曲が問題の『黄昏のビギン』だった。 どこかで聴いたことがあった曲だとは思ったが水原弘の曲だとは知らなかった。 その忘れ去られていた名曲をちあきなおみが91年に入り新たな試みからスタンダード・ナンバーとしてレコーディング。彼女が歌ったことで俄然注目度が増したとでも言うか、さらに磨きがかかって名曲度も輝いた。 日本にもスタンダード・ナンバーと言われる曲がもっと増えればいいのに。 2015/04/05

tkm66

2
興味本位で読んだが、かなり良い。ネットで「黄昏のビギン」を各歌手&編曲で聴き比べても〈ちあきなおみバージョン〉は別格!2018/06/10

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