角川文庫<br> 密室の王

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角川文庫
密室の王

  • ISBN:9784041014110

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内容説明

壮絶な監禁事件から奇跡的な生還を遂げた22歳のリーヴ。医師のカウンセリングを受けながら、普通の生活をしている。だが、13歳の少女監禁事件が発覚、背後に巧妙な黒幕がいると気づいたリーヴは――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そばかす♪

26
犯罪小説の少女誘拐&監禁モノ。こう書くと如何わしいですが、それほどでも重くもありません。犯人は最初から登場していて、犯人側と主人公側の目線が交互に来ることで話が進みます。その辺りに後半少し緊張感がありますが、主人公リーヴが同じ境遇(過去に誘拐監禁されていた)の少女と会話をすることによって更に立ち直って行き、犯人を追いつめてしまう所はなかなか。家族や周囲の友人達の反応、マスコミの関わり方など、当事者でなければ感じられない感情が描かれていたのは深みがあって良かった。2015/03/21

けいちゃっぷ

14
タイトルだけ見て、これは密室ものの本格ミステリに違いないと思いこんだのだが、まさかの少女誘拐監禁ものと知った時の絶望感をなんとしょう。 いくら犯人の頭が良くて絶好のポジションにいて誘拐監禁に新機軸を打ち出していたとしても、同じような境遇から助け出されてフラッシュバックに悩まされながらも前へ進もうとする女性が主人公でも、読むのがしんどいんだよ。 477ページ 2016/03/05

しろ

13
☆8 少女を監禁し、残虐で深い疵を残す誘拐虐待事件。アメリカで頻発して起こる少女行方不明事件をノンフィクションとして描いたことのある著者のミステリ長編。本作はそんな監禁事件を生き残った過去を持つ女性が、トラウマを乗り越えつつ新たなる監禁事件に立ち向かう。全体としてリーダビリティのある話だし、「公爵」というすべての首謀者側の視点も交えつつ進むのがいい。「公爵」が用意周到で狡猾な悪であるのが物語を面白くしている。そしてその「公爵」を見つけるまでの攻防を描く、サスペンス性のある素晴らしいミステリだった。2014/06/08

steamboat

9
誘拐監禁事件のサバイバーである主人公が、別の監禁事件に関わっていく話。主人公が自身の過去にも現在の事件にも逃げずに立ち向かっていてかっこよかった。解説の、アメリカの未成年行方不明者が年間60万人(一日千人以上)というのはびっくり。土地も広いし、地下室や大きい倉庫もわりとメジャーだから日本に比べてずっと監禁しやすい(?)環境なのかな。怖い。2015/03/23

みー

3
読んでいてハリウッド映画「コレクター」を思い出した。こう言う、内容のものは読んでいて気分はよくないね!本を読んで楽しむというよりも、アメリカドラマなどを見ているような感覚だったかな。以前読んだケッチャムの「隣の家の少女」は内容(虐待が酷い!!)も読後も最悪で・・ほとほと精神的に参った本だったが、こちらは一応ハッピーエンドで終わるので、胸をなで下ろすことが出来てよかった。しかしアメリカはこういう小説や映画が多いのは・・やはり社会的にも問題で、多いって事なのかな。怖いな・・2014/11/24

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