講談社文庫<br> 皿と紙ひこうき

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講談社文庫
皿と紙ひこうき

  • 著者名:石井睦美【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 講談社(2014/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062778404

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内容説明

陶芸家の小さな集落で育った高校1年生・由香の日常は、“東京からカッコいい転校生がやってくる”という噂で急に騒がしくなる。だが、噂の転校生・卓也はいつまでも周囲と距離をとり続けていた。由香が、卓也と初めて言葉を交わした矢先、学校で血まみれのうさぎが見つかる。日本児童文学者協会賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小夜風

29
【所蔵】石井睦美さんの本を読むと、娘に読ませたくなる。そして十代だった頃の自分に読ませたくなる。恐竜の鳴き声が聞こえる山里の風景も、バスの窓から見かけた紙ひこうきも、部室のドアの前も、本当の暗闇も、病院の屋上で見たひこうき雲も、何気ない日常の情景なのに、何故か心に焼き付いてしまう。そしてきっと、これからふとした時に思い出して、ちょっぴり切なくなるのだろうな。恐竜の鳴き声を聞いてみたい。2016/09/16

ぐりぐら

29
石井さん2冊目。陶芸家の小さな集落皿山で生まれ育った由香は高校1年生。皿山の静かな日常の中で、ある日東京からの転校生伊藤くん、学校でのウサギの凄惨な連続事件、弁論部の先輩たちの恋など、のどかな田舎の町にザワザワとした空気が漂うなど由香の心の変化が丁寧に淡々と綴られていて、静かな物語なのにすごく惹かれる文章だった。2016/06/24

ひめか*

28
穏やかで何の変哲もない日常が流れていくような。石井さんらしい作品。個人的には少し物足りなさがあった。起承転結がないといえばないけど、転の部分までが長すぎて退屈というか…最後の展開は良かった。伊藤卓也が犯人じゃなくて良かったな。こういう時に疑いをかけられるのはこういう人で、事実なのかわからないのに勝手に噂が広まったりする。思春期の世界はそういうことも多くて、私もそれが嫌だった。本人に聞かないとわからないのに。病院で偶然会って屋上で話すって素敵なシチュエーション。今後の二人の展開の方が長く見ていたかったな笑2016/12/10

*mayu*

22
九州の皿山で育った由香の通う高校に突然東京から転校してきたかっこいいけど無口な伊藤くん。彼に高校卒業後地元を飛び出し戻らない叔父を重ねていく由香。ところがある日校内でうさぎが血塗れになって発見される事件が起きる。のどかな田舎の空気感の中、由香が成長していく様が丁寧に描かれています。入るつもりは無かったものの勧誘されて入った弁論部での高橋先輩と植島先輩との交流も好き。勿論主役の由香と伊藤くんの淡い恋(?)も見所。登場人物たちが魅力的で時々名台詞も登場する心温まる1冊に仕上がってます。2015/07/24

coco夏ko10角

22
皿山の空気や転校生とのやり取りがいい。髙橋先輩が気になるからもっと登場して欲しかった。2015/02/27

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