内容説明
星の数ほどの悲しみを知る彼女に、神様がもたらす奇跡とは。
癒しの名匠S・サラが渾身をこめて紡ぐ、涙のシリーズ第2弾。
病室に現れたクィンを見てマライアは息をのんだ。彼に会うのは実に3年ぶり――遠い戦時下の異国で出逢った二人は、かつて体を重ねる仲だった。とはいえその行為は軍に属するクィンにとって、死と隣り合わせの日々からつかのま目を背ける手段。そうわかっていたマライアは愛を打ち明けられず、やがてクィンの突然の帰国で音信不通になっていたのだ。クィンは知人にマライアが怪我を負い帰国したと聞いたらしく、身寄りのない彼女を自宅に連れ帰るため迎えに来たという。最愛の人との思いがけない再会に心乱れるマライアだが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう
23
シリーズ2作目。前作で大活躍だったウォーカー家3男坊のクィンがヒーローで昔軍で同じ部隊にいたマライアがヒロイン。今回の敵は人じゃなくて人喰い熊かぁと思っていたらそこから大きな事件に発展。あんな状況でクィンを救い出そうとするマライアが逞しい!二人がお互いの思い遣ってるのも素敵だし。白ブリーフが出てこなくてよかった(笑)前作派の方が多い中、私は今作の方が好み。ヒーローもヒロインも。2017/04/23
Rin
15
三部作② 前作ヒーローの弟クィンと、戦地で一緒だったマライア。負傷による名誉除隊した天涯孤独のマライアをクィンが引き取るところから。2人のPTSDと、密猟に絡む熊害、坑山跡地でのコカイン製造と視点が次々変わり物語が紡がれるのはシャロンサラ作品らしい。淡々と描かれていたけど、悪役とその母の歪みと最期が怖かった…。ラスト、マライアの強さが引き立った、勢いある作品でした☺️2021/10/04
Michelle
9
PTSDに苦しむヒロインとレンジャーのヒーロー。炭鉱跡での麻薬密造のサスペンスが絡んでくる話。作者が盛り上げようとすればするほどこちらの気持ちが冷めてしまって楽しめなかった。犯罪ものなら犯罪ものの小説を読んだ方が面白いと思う。ちょっと中途半端。2021/01/03
momo
9
濃いです❗内容濃くて、面白いです❗前作で大活躍のクインが今回も大活躍と思ったら、前半はお仕事頑張ってましたが美味しいところはヒロインのマライアに持っていかれて、そこからヒロイン大活躍で最後は素晴らしいしカッコいい❤️最初1人で歩くこともやっとだったヒロインが、ヒーローを1人で助け出すまで回復する様子は諦めずに頑張れば出来るよ〜と、励まされるようでした。読み終わった後に笑顔になれる作品です2019/09/01
rokoroko
6
前作があって、そのスピンオフだったのね。題名だけで、予約したのだけど、ふふ前々想像とちがってた。(面白かったけど)ほかの方の読後感見ると前作のほうが面白いみたい~探して読もう~2014/10/28