クロフネコミックス Geofront

著者名：池玲文【著】

リブレ（2014/08発売）

• ISBN：9784799714805

内容説明

Geofront――。そこは、地上の世界からはみ出してしまった者達が移り住み、いつの間にか作り上げた地下街。そこに嫌気がさして、地上の大学へ行ったものの、結局また地下街に舞い戻ってしまった平凡な家庭教師・小麦田の教え子テオは、未来を予知できる特殊能力の持ち主だった。そして彼の父親ナガサはシングルファザーで、テオいわく「パパの仕事はマフィアの殺し屋」だった…（!?）　絶望感に満ちた地下街で、奇想天外な親子と心優しき青年が巻き起こす、非凡な日常を描く珠玉の物語。表題作の他、美しすぎる剣の名手・李芝龍と知蛛王の切ないノクターン「女帝の首狩り」も収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ちゃりんこママ]

電子。「媚」のシリーズとは打って変わって近未来ＳＦ物。発想設定とも巧いので、どこから読んでも面白い。私は食虫植物というか肉食植物を扱う花屋さんが好き。収録の短編は残酷な歴史ファンタジー。大変美味しい一冊。

2014/06/07

[きょん]

前情報なしで読み始めたので、あの「地下街」のシリーズと分かって嬉しい。「花降る～」ではもうちょっと毒舌キャラだったテミスンの可愛らしい所も見られて、幸せになってくれそうでホントに良かった。天然系の小麦田先生とナガサ＆テオ親子の話ももっと読みたいし、ニーノさんの「しゃぶれ」はBLサイドでも活躍してくれそうな感じもするので、両サイドの続編お待ちしています。

2014/05/21

[GREEN]

クロフネ作品ですね～。 ある程度覚悟していましたが、やはりBLではないです(笑) 普段もっさりしたおっさんのナガサが殺し屋になる時は美青年になるので、そこが楽しかったです。 でももっとナガサを活躍させて欲しかったです～。

2014/05/18

[このん]

(2014年5月19日3703)BLではありません。地下で陽の目を見ずに暮らす人々。殺し屋のナガサさんと2人暮しのテオ。小麦田君はテオの家庭教師。テオは頭を撃たれヒトクローンの手術をして今がある。抜群の身体能力があるが"普通"を小麦田君に教えて貰ったりしている。他の短編集もあるけど変わったお話の本でした。

2014/05/19

[キキハル]

美形長髪黒髪サラサラキャラは大好物なので、思わず表紙に飛びついちゃいました。しかもこの人、全裸で筋トレするんですよ。全裸で筋トレ！いやはや、いろいろ素晴らしい！それなのに普段は冴えない子持ちのおじさんなんですよね。ギャップが堪りません。地下世界で暮らすマフィアの殺し屋の一家と花屋さんを中心としたお話です。常人離れしたテオに注ぐ父ナガサの愛情がとても深くて、テオは本当に可愛くてほのぼのします。バイクに乗った父子の会話にキュンとしました。苦労してきたテミスンやペトには幸せになってほしいし、続編絶対希望です。

2014/05/12