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内容説明
解決できない苦しみや悲しみを、どう受けとめて生き抜いていくのか。これは人間に課せられたとても大きな課題です。なかでも「老い」「病(やまい)」「死」に関わる苦悩は、誰であっても、どんな時代であっても、いかんともしがたい面があります。この問題に向き合うために、仏教だけでなく、キリスト教、イスラム教、儒教など、人類の知恵の結晶でもある宗教体系から学び、どうすればより心の安寧につながるのかを会得していくのが本書の狙いです。また、悲嘆と向き合うための手がかりに宗教儀礼がなるのか、巻末で展開される社会学者・多村至恩氏との特別対談も必読!
目次
序章 成熟社会ゆえの期待と苦悩
第1章 各宗教は「老い」の苦しみをどうとらえているのか
第2章 「死」の悲しみを引き受けていくために大切なこと
第3章 「あきらめる」心構えを「六波羅蜜」に学ぶ
第4章 身近な悩みに、仏教はどこまで寄り添えるのか
終章 心が不具合を起こしたら、余計なものを削いでいく
特別対談 「宗教儀礼を大切にすることが、なぜ心の安寧につながるのか」(釈徹宗(浄土真宗本願寺派如来寺住職)×多村至恩(元浄土真宗本願寺派教学伝道研究センター(現浄土真宗本願寺派総合研究所)本願寺仏教音楽・儀礼研究所常任研究員))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りー
15
結論、宗教は救えない。宗教を使って己で己を救うことは出来るかもしれない。2017/06/23
たまきら
15
読み友さんから。読みながら思ったのは、仏教の思想本は掃除や片付けの本とすごく似ている!ということでした。物欲何かとかかわっているからかもしれません。差別の問題について話しているときに愛も差別なんだ、といった宗教家のことを思い出しました。2015/10/29
アルカリオン
14
p79 《インドの宗教者に言わせれば、「ヒンドゥー教などといった宗教はない」となります。彼らはヒンドゥー・ダルマと呼びます。この場合のダルマとは、宇宙の法則といったような意味です。われわれがヒンドゥー教と呼んでいるものは、彼らにとって「ヒンドゥー文化圏特有の法」であり「この宇宙の法則」でもある、というわけです。》▼▼『美味しんぼ』等で語られる「インドには『カレー料理』はない」を思い出した▼▼「信じる者は救われる」という言葉は多義的だが一面の真理が含まれている。宗教・祈りには、主観的に働く強力な力がある。2022/03/01
魚京童!
10
信じなさい、そうすれば…。2015/09/25
amanon
7
人はどうやって生まれ、老い、そして死んでいくのか?五十路を越え、自分の老い先を思うのと共にそんなことをふと考える。僕自身キリスト者ではあるが、こうやって他の信仰のあり方や死生観を提示されると、こういう考え方もありなのか…という新鮮な驚きや一抹の安堵感を覚える。また、違う発見というか、驚きだったのは、現在宗教的センスを持った若者が増えているという指摘。本書が出てから七年の月日を経ているので、事情が違っているのかもしれないが、そういう人達が一定数居続けているのは確かなのだろう。そこに日本の未来が見えるか。2021/12/24
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