内容説明
少女は“流れ星”から生まれてくる。流星革命――流れ星の欠片から無限のエネルギー・流星粒子(メテクル)を生み出す「流星エンジン」の発明は、人間に貧富の差をもたらし、星を持つ者が持たざる者を支配する世界へと一変させた。文明都市セントラルに住む勤労少年・シンは、ある日流れ星から生まれた不思議な少女・スピカと出会う。子供のように純粋無垢なスピカは、星のエネルギーを自在に操ることが出来た。惹かれあう少年と少女は、やがて幾星霜を越えて紡がれる運命の戦いに巻き込まれていく……。無力な少年と流星生まれの少女が織りなす、星屑と蒸気の冒険譚(スターダスト・パンク)、開幕!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
41
流星絡みの事故で両親を亡くした学生のシンが、流星生まれのスピカと出会うボーイミーツガールなお話。流星エネルギーが根幹を成す世界で、スピカの特殊な力を狙うエジソンカンパニーからの逃亡劇、そして連れ去られたスピカを取り戻しに行くストーリーは、とてもベタですが過去の因縁もあって自分好みに仕上がっており、それとスピカの可愛らしさで本作は十分戦えると思いました。強敵打倒という目標が達成され、話がすっきり終わったように感じましたが、次巻予定があるらしく、ここからどう展開するか、作者の腕の見せどころですね。楽しみです。2014/04/28
Yobata
31
流星によるエネルギーが世の中を動かす世界。配達のバイトをしていたシン・ヒラガの前に流星と共に少女スピカが落ちてくる。流星に因縁のあるシンだったが、流星エネルギーを牛耳るエジソンカンパニーに追われる事になり二人の逃避行が始まる…。今回は百合無しのシンの隠された力にスピカの力が反応する運命の出会い的なオーソドックスなボーイミーツガールな話だけど、流星エンジン発明による流星革命によって生じた貧富格差が激しい社会と今作も背景設定は過酷だな…。富と技術を独占する最上層のエジソン一族に人間らしい生活すらままならない→2015/06/15
まりも
28
これは好きだ。世界観、設定が難しいせいで説明が多かったが物語の展開の邪魔になってなかったし世界観も自分の好みにドハマりしているので読んでいて退屈しませんでした。流星から生まれた少女スピカと貧乏少年シンのボーイミーツガールも非常に良い。何よりもスピカが可愛いのが良いですね。最後の「私はシンのお嫁さん」とか悶え死ぬかと思いました。ラスボスっぽいのがあっさりと死んだけどこれから先どうなっていくのか。次巻も非常に楽しみです。2014/04/28
ダクヲス。
23
面白かった。王道モノのストーリとしては一冊によくまとめられていると思います。流星から生まれたスピカ、何も知らない彼女には庇護欲をそそられますね。それを匿う主人公もまた初な感じで好感が持てました。登場人物に歴史上の偉人を持ってくるところが新しい、何かとゲスい感じだったのは置いときましょう← シリーズとして続けてくれるようなので、主人公だけに一途なスピカと共に次巻期待しましょう。2014/05/02
謡遥
21
一巻の雰囲気が良さげで買ったのに二巻が出てから焦って読みましたぜ(汗汗 ニーナとうさぎの方だったんですね知らんかった。そっち読んだことなかったので。電撃文庫の大賞、のような雰囲気、僕は大好きです。主人公はやはりこうでなくては。まだまだこういう話に食傷気味になってないため、いろいろ王道モノを読んでいきたいと思います。2014/07/31