内容説明
いわれのない中傷も、蔑みも、
愛する人のためなら耐えてみせる。
アルプス山脈の懐に抱かれた小国、キッツィニア。
この国の皇太子の有能な秘書であるエイドリアーナは、
あるとき皇太子に呼ばれ、弟のパト王子の世話役を命じられた。
世界が注目する皇太子の婚礼が間近に迫ったいま、
王族一の放蕩者パトの行動に厳しく目を光らせる必要があるのだ。
あらゆる女性を虜にするセクシーな魅力と憎めない愛嬌。
パトの強烈な引力にエイドリアーナは初日から翻弄される。
そして翌朝気づけば、なんとベッドの隣にパトが横たわっていた!
動揺する彼女に彼は、指一本触れていないと断った上で言い放った。
「僕が生まれたままの姿で寝るのが何より好きだと知らないのか?」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にゃんころ
6
よくある継承争いではなかった。まさかそんな理由だとは。少しずつ落とされるヒントを拾い集めながら、パトの持つ陰を想像しながら読んでいました。そしてそんな継承争いに汚れた血を引くエイドリアーナが引き込まれてしまう。彼女は生まれた時から人々の悪意に満ちた非難や侮蔑に苦しんできた。何一つ彼女に落ち度はないのに。純真でまっすぐなエイドリアーナを、皆とは違った方法で傷つけた皇太子とパト。そこはちょっと許せない。でもエイドリアーナが犠牲になってまでも貫きたい本当の愛に辿り着いたのだから、最後のパトの言葉を信じたい。2017/01/03
akiyuki_1717
1
放蕩王子の行動の理由は話が進むうちに分かってくるんだけど、だからってベッドにふたりの女性を迎え入れる必要がどこにあるのか理解不能。ヒーロー自身が学生時代に女性に興味が出てのめり込んだと告白していることからも、嫌々演技していたわけではないことは明白で、ヒロインを計画通りに利用して傷つけておきながら、毎回一日と待てずに会いにいくという身勝手ぶり、そんなことするなら初めから傷つけることしなきゃいいのにって思った。このヒーロは結婚しても機会があれば浮気とまではいかなくても、女性と戯れることはしそうな気がする。2014/09/18
miki
0
2時間ほどで読み終わりました。訳あってプレイボーイをしているというヒーローにも一族の過去にトラウマを抱えているヒロインにもいまいちピンとこず、、、感情移入できぬままでした。2017/04/17