内容説明
プロの対局で初めてゴキゲン中飛車が登場したのが平成8年。その後、プロアマ問わず大流行したゴキゲン中飛車に対抗すべく登場したのが「超速▲3七銀戦法」です。
ゴキゲン中飛車を指す棋士は、戦法の存亡を懸け対策を練り、居飛車側はゴキゲン中飛車に対抗すべく研究をぶつける…。このような激しい戦いが数年続いており、アマチュアの多くが、定跡の進歩に置いていかれてしまっていることでしょう。本書では超速の変化を解説するだけでなく、超速の進化の歴史をたどりながら、最新形を学べるような構成になっています。超速が誕生してからどのように定跡が積み上げられてきたのか。畠山成幸七段が論理的にかつ、エピソードを交えながら解説しています。ゴキゲン中飛車を撃退したい、全ての方に読んでほしい一冊です。
目次
第1章 後手5六歩交換型
第2章 菅井流後手4四歩
第3章 菅井流対策先手7八銀
第4章 先手4六銀後手4四銀対向形
第5章 先手4六銀、先手6六銀「クロスファイア」
第6章 その他の超速
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
19
14年刊。ゴキゲン中飛車対策として登場した、「超速銀」戦法の細かい変遷を解説した棋書。 いわば超速銀の歴史。よくぞこれだけまとめたと思う。超速銀は、たまーに指すのだが、「銀対抗」系じゃない、捌き狙いのゴキゲンにされると定跡を知らないのでほぼ勝てない。玉も薄いし。 本作はゴキゲン側の「▽56歩」のさばきと、超速側の抑え込みの攻防の歴史が載っていて面白かった。変化は超難解なので、ものにすることは難しいが…。 あと、プロデビュー間もない菅井が披露した「ゴキ中菅井流」。▽44歩型ゴキゲンで、銀が出てきたときに2024/02/10
ラッキー55
8
読了。将棋の定跡の本は久しぶりである。 近藤六段が編み出したゴキゲン中飛車という戦法に対抗 する作戦である。ゴキゲン中飛車はプロの間でかなり 流行ったが、今でもアマの間では、未だに、人気の戦法 である。私はこの戦法を苦手にしていて、勝率がかなり 悪いので、かなり参考になると思う。但し、中飛車戦法 に対して、中央を厚く受けないので、かなり怖い気がする 戦法なので、実践で使えるかはちょっと疑問である。 何でも発想の転換が大事だという事もわかった。 2015/05/17
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