PHPビジネス新書 上司になってはいけない人たち

著者名：本田有明

ＰＨＰ研究所（2014/06発売）

• ISBN：9784569819181
• NDC分類：336.3

内容説明

人事教育コンサルタントの著者は最近、人事部の嘆きが変化したことに気づいたという。その内容は、職場の問題の多くは“いまどきの若者”ではなく“いまどきの上司”にある、という衝撃的なもの。何もせず批判ばかりの≪負け犬上司≫や、情報を与えずアイデアを殺しては部下の足を引っ張る≪やっかみ上司≫、問題があるのに認められない≪無責任上司≫など、さまざまなブラック上司のタイプ別に傾向と対策を示す。「部下が上司を尊敬できない理由」や「最も部下のやる気を奪う言葉」、「上司が無意識にやっている、優秀な部下とそうでない部下への態度の差」など、上司の立場にある人には耳の痛いリアルデータや事例も満載。ここを見ただけでも本を閉じたくなる気持ちを我慢して、上司の方にはぜひ通読をおすすめしたい。著者は、「優秀なチームに上司はいらない」という前提に立ち、上司が上司として成長できるポイントもしっかりおさえている。やる気が出る言葉でもある「きみに任せた」の一言が、時として部下には「悪魔のセリフ」となるとは、どういうことか。「セブン-イレブン」「織田家康」「ドクターノー」……部下が上司につけたあだ名は、何を示しているのか――。会社生活において避けて通れない「上司と部下」問題解決のヒントを、上司にとっても部下にとっても役立つよう詳細に記述した書。

目次

第１章　問題は「いまどきの若者」より「いまどきの上司」
第２章　職場にひそむ数々の落とし穴
第３章　どうすれば「人財」が育つのか
第４章　上司になってはいけない人たち
第５章　部下をつぶす上司の実態
第６章　「いまどきの上司」に必要な発想の転換
第７章　優秀なチームに上司はいらない

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[mitei]

今人を管理する業務をしてる人や、将来管理職になる人にオススメ。どのような上司がどういう行動を取った時どんな影響が出るのかが分かりやすく、書かれていたので良かった。タイトルは過激だが全ての上司にエールを送ってるように感じた。

2014/11/14

[ネコタ]

悪い上司の例がタイプ別に並んでいる。周りにこんな上司はいないですか？部下からも考えてみる。はじめにのスティーブ・ジョブズの言葉「即戦力なんて存在しない。だからわれわれが育てるのだ」。「きみに任せた」という言葉の意味。部下の能力の向上を図り、順位の比較ではなく「自己記録の更新」をサポートする。①方針②戦略③戦術があいまいだと指示が通じない。上から受けた命令を自分の言葉で語るべき。

2020/05/10

[Kentaro]

いわゆる日本的な経営をしていた古き良き時代は同じ釜の飯を食う仲間として、終身雇用を前提とした人事システムが残り、出来の悪い部下がいれば、直属の上司に限らず、先輩が面倒を見て、一人前に育てるという文化があった。しかし、欧米式の目標管理、成果主義主体のマネジメントに変化するにつれ、上司と部下が限られた成果を奪い合うような関係に代わり、部下を潰すような上司が出てきた。部下を育てる意欲も能力もない。そして、会社や部下の悪口ばかり言う。更に部下の意見や提言を無視し、自分の選り好みで部下を選別し排除するような上司だ。

2019/10/11

[mazda]

パワーハラスメントを行う上司、部下を共犯として巻き込み悪さを行う上司、これらは最悪、ということだが、パワーハラスメントをやっている上司って、きっと自分は正しいことをやっていると勘違いしていると思います。「こいつのことを思って毎日ガミガミやってるんだ」という感じでしょうか。気分によって言うことが変わる上司も困ったもんですね…。ただ、実際に下の人間を見てみると、こりゃ箸にも棒にもかからないな、という輩がいるのも事実。上下関係は、どこまで行っても難しいものです。

2016/01/26

[みやけん]

★★☆☆☆「①回復問題②向上問題を見つけよ」は参考になった。現在の職場環境は良くないが「ウェルカムトラブル」とまでは行かないが逃げずに対処していきたい。

2016/06/04