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内容説明
本書は、経済思想史を俯瞰したうえで、経済学でよく使われるキーワード(「市場」「競争」「均衡」「独占」「失業」「制度」「希少性」など)を再検討します。すると、経済学タームはかなりの多義性をもっていることが判明します。経済学の現在から距離をとって、歴史的視野を持つことによって、さまざまな問題が存在したし、依然として存在することが見えてきます。経済学を学ぶ意義を改めて問い直します。(講談社学術文庫)
目次
第1章 「市場メカニズム」について(「見えざる手」 市場メカニズムは万能なのか ほか)
第2章 社会主義崩壊の衝撃(資本主義の危機 『貧乏物語』の影響力 ほか)
第3章 『一般理論』は「革命」だったのか(クルーグマンの『一般理論』序文 「ケインズ革命」再考 ほか)
第4章 「ケインジアン」分裂の帰結(「新古典派総合」とは何か 「新古典派総合」の問題点 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
14
「これはよく知っている人のための整理と再入門の本であって、初心者のための本じゃないんだ」というスタンスが清々しい。経済学では当たり前のように使われている市場均衡や独占といった概念を、その概念が経済学の歴史上どのように使われてきたかを厳密に検証して、思想史から経済学もまた多様なあり方を持っていることを詰めていくしっかりした構成の本だが、当然のことながらそれは読者がすでに一般的な経済学について確たるイメージを持っていて、主要な概念は詳細な説明なくしてイメージできることを前提にする。タイトルの割に高度な内容の本2018/12/17
クレストン
2
経済学史が専門の方による、経済思想を捉え直す本。原本は「経済学とは何か」。4つのテーマ「市場メカニズム」、「社会主義」、「一般理論(ケインズ)」、「ケインジアン」これらを思想的な面と用語解説で整理し直す本。取り上げられる話の多くは1950年以降の議論が多い。そうなると必然的に理論や学派が多く登場することになるので、基本的なマクロ経済学の流れを知らないと多分理解できない内容だと思われる。作者は原本以降、ケインズ以降の経済思想に関する本を多く書かれている。本書はそれらのプロトタイプと言える本だと思われる。2021/09/04
Ex libris 毒餃子
2
再入門のわりに用語の説明があって助かる。ケインズ経済学の批判的検証がメインとなっている。2014/11/07
onisjim
1
再入門というか、経済学はほんとうにまったくわからないので入門なんですけどね。案の定よくわからなかったのだけれども、なぜ自分にとって経済学はあわないと感じるのかを再認識できました。いや、贈与と交換みたいな話だったら好きなんですよ。2014/05/07
サボテン
0
同じ著者の『入門 経済学の歴史』と一緒に読む。 内容については同じところもあるが、こちらの方が一つずつの経済用語に対し、その解説・捉え方を詳しく説明しているように感じた。2017/05/22
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