河出文庫<br> 世界一やさしい精神科の本

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河出文庫
世界一やさしい精神科の本

  • ISBN:9784309412870

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内容説明

発達障害、ひきこもり、対人恐怖、拒食症/過食症、解離、トラウマ、人格障害、うつ病、統合失調症…いまや精神科の知識は現代人にとって必要不可欠。心のケアの第一歩に、悩み相談の手引きに、そしてなにより、自分自身を知るために―。一人に一冊、はじめての「使える精神医学」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そふぃあ

23
斎藤先生は「人の心を治すのは人間だと確信している」と仰る。私もそれは正しいと思う。 だが、人の心を壊すのも人間、というのもまた真実。人は人の心を壊す。救いもする。光があればそこには影がある。 人間関係とは天気のようなものだと思う。恵みの雨、恵みの太陽。ときに牙を剥き、嵐や日照りとなって、暮らしを破壊する。 人を信じられなくなっても、どうか自分を責めないで欲しい。あなたは災害に見舞われただけだ。あなたがもう一度、誰かを信じられる日が来ることを切に願う。2022/07/07

paluko

9
「世界一やさしい」が嘘ではないくらい、たしかに平易な表現で中学生、もしかすると小学生でも読めてしまうかもしれない。それにしては意外と手強い(専門家の中でも意見が分かれてたりする)「多重人格」「人格障害」などのトピックも正面から扱っているし、統合失調の症状や病名変更の経緯などもていねいに説明していて内容は充実している。ただ差別や偏見NO!というだけではなく、誰でもこういう筋道で「病気」と呼ばれる状態にはまってしまう可能性があるんだよ、と解説されるので説得力があります。2020/04/21

嘉江☆海★山♫

5
こんな素敵な温かみのある先生方もいらっしゃるのですね。とてもわかりやすく書かれていました。あとがきにもあったように、「人間は人間によってしか癒されない」と思います。医療機器や薬がどんどん開発されても、「人薬」に勝るものはない!と思います。ありがとうございました。2016/03/18

まめお~

5
「14歳の世渡り術」シリーズとして出版された本の文庫化なので、語り口が10代の若者向けだが、そこがかえって読みやすくて個人的にはよかった。内容も、例えば、統合失調症の【陰性症状】である「感情鈍麻」→「生き生きとした感情がわかない」【地味な症状】というように噛み砕いた表現になっている。うつ病、統合失調症の他、発達障害、ひきこもり、社交性不安障害、PTSD、人格障害等、広く浅く知識を得ることができる。学級崩壊云々、『メンタル』で退職といった話もよく聞くようになったし、大人にもこの程度の知識は必要かも・・・2014/10/31

しゅんぺい(笑)

5
わかりやすい。けど、ここで紹介される病気の症状が似ていて、とてもややこしい。 ああそういうことかということもたくさんあった。やっぱり、障害なんて健常と地続きやねんなぁと、あらためて思う。「できない」のではなく、ただ「苦手」なだけ。2014/04/29

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