角川oneテーマ21<br> 怒濤の関西将棋

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角川oneテーマ21
怒濤の関西将棋

  • 著者名:谷川浩司
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • KADOKAWA(2014/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041107454

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内容説明

阪田三吉、大山康晴、升田幸三…関西出身の棋士たちはなぜこれほど強かったのか? 日本将棋連盟会長にして第一線で闘いを続ける著者が明かす勝負力の秘密。

目次

第1章 関西に王将あり―阪田三吉という伝説(通天閣というメッカ 女性に不人気の「王将」 ほか)
第2章 竜虎相打つ―升田幸三と大山康晴(田舎へ帰って百姓せい 英才教育の幼少期 ほか)
第3章 停滞から興隆へ(関西から去った二強 空白の昭和三十年代 ほか)
第4章 関西将棋界とともに歩む(将棋道場へ 奨励会と研究会 ほか)
第5章 進撃!関西将棋界(関西に残る理由 横の結束力 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

禿童子

38
2014年刊なので、藤井聡太のデビュー以前の将棋界の見取り図に便利。谷川九段永世名人も現在まだB級2組で活躍中。豊島を名人最有力と推しているが、糸谷哲郎などユニークな関西出身棋士のプロフィールも知れて面白い。阪田三吉など明治以降の関西vs関東の激しいつばぜり合いなど、将棋の世界の奥深さを知ることができた。名人位などタイトルの歴史に加えて、詰将棋についての谷川の考え方が興味深い。タイトル戦を戦う棋士には詰将棋がマイナスになることも。藤井に対しても師匠を通じて詰将棋を作るのを控えるようにアドバイスしたらしい。2021/07/03

R

26
将棋界について書かれた本でした。谷川先生が実際に生きてきた世界、そこで出会う棋士たち、そもそも関西将棋のなりたちといったことをとてもわかりやすく、そして面白く書いてあって、非常に興味深い一冊でした。いわゆる見る将というジャンルの人は必読ではないかという、将棋界の話が山盛りで坂田三吉に始まる関西将棋の系譜、その弟子筋というものが理解できて、一層将棋を見る楽しさが増したように思える本でした。2017/08/31

gtn

25
師弟の機微を感じる。本書で紹介されている「本当の恩返しとは師匠を負かすことではなくて、師匠がひどい目に遭った相手を負かすこと」という言葉は至言。2021/12/21

チャー

12
戦前から現代にいたるまでの、棋界で活躍した関西出身者の棋士の方々の活躍を綴った本。師匠と弟子の関係や、各々の棋士たちの勝負スタイルなど、ところどころ関東とも対比させながら記された内容はとても興味深い。今ほど将棋に触れる機会が多くなかった過去の偉人たちの足跡は、新たに知ることも多く歴史を感じた。定石と力戦の違いについて新たに知るところも多く、将棋を観戦する際に面白みを深める良い助けとなる。震災時の棋戦についても触れられており、著者の関西と将棋に対する深い思いを改めて感じた。2021/06/14

マサ

10
伝説の棋士の代表といえば阪田三吉ですね。その人生はいろいろと脚色されて伝わっているようだが、本書ではかなり客観的に書かれていると感じた。それでも十分にドラマチックなのだが。多くの関西出身の棋士のエピソードが満載で面白い。2019/09/28

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