ケンブリッジ帰りの文士 吉田健一

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ケンブリッジ帰りの文士 吉田健一

  • 著者名:角地幸男【著】
  • 価格 ¥1,496(本体¥1,360)
  • 新潮社(2014/09発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103353317

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内容説明

明治期以来、わが国の文化の底流をなしてきた「文明開化」という名の悲喜劇を徹底した形で一身に背負い、「自分」であることを得るための孤高の文学修業を通じて、独自の意識・思考・記憶のリズムを豊かにはらんだ「言葉」を探り当てた一人の文士。その比類のない精神の「時間」を多角的に追体験する、批評によるオマージュ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

渡邊利道

3
ドナルド・キーンの日本語訳者による長篇評論。既出のさまざまな人達、中村光夫や河上徹太郎から、篠田一士、清水徹、柄谷行人や丹生谷貴志なども含めて概観しつつ、吉田健一の文業を帰国後の英国三部作、文学概論、大衆文学時評以後、晩年の小説と長篇エッセイと一貫している思考を読んでいく。非常にすみずみまで行き届いた論考で、私が考えていたことがほとんどこの本に書いてあって吃驚。ないのはヒュームあるいは経験論の影響くらいか。やっぱり偉い人はいるのだなあ。2017/03/31

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