横歩取り超急戦のすべて

著者名：飯島栄治【著】

マイナビ出版（2014/04発売）

• ISBN：9784839950804

内容説明

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「横歩取りのハメ手定跡においてはこれが最終形と自負している」（まえがきより）　先手が▲３四飛と横歩を取った局面。それが横歩取り戦法の基本図です。ここで何も考えずに△３三角と上がっている方が多いのではないでしょうか？

しかし、実はその局面からは
１△８八角成▲同銀△３三角（△３三角戦法）
２△８八角成▲同銀△３八歩▲同銀△４四角（△４四角戦法）
３△８八角成▲同銀△２八歩▲同銀△４五角（△４五角戦法）
など、さまざまな可能性があり、そこには後手が勝つ変化も大量に含まれています。
△３三角しか知らない相手に、このような戦法をぶつけてみたらどうなるでしょうか。「アマ四段レベル同士の方の対戦なら、十中八九、研究している方が勝つ」と飯島七段は言っています。後手にはあの手この手の罠があり、先手が勝つにはそれらに対してすべて正解手で答える必要があります。しかもその中には、一見危険に見える受けや、守りの金を取らせる手など、初見ではまず指せないという手も多く含まれています。これならアマチュアなら知っているほうが勝つ、というのもうなずける話です。本書は後手番での心強い即戦力を提供するものです。ぜひネット対局や将棋大会で使って、気分良く勝ってください。

目次

序章　横歩取り裏定跡の入り口
第１章　後手３三角戦法
第２章　後手４四角戦法
第３章　後手４五角戦法（後手４五角戦法の前に　後手４五角戦法の入り口　後手４五角戦法本編）
巻末付録　戦法をマスターするための次の一手、チャート

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[そうめん]

横歩取り後手の急戦策、3三角、4四角、4五角戦法を解説したもの。しかし後手に救いはない。実戦で使うと分かりますが本に載ってない応手もされるし、定跡通に当たると不利なまま戦うことになるので大変です。それでも華々しい戦いがこの戦法群の魅力です。この本で定跡を勉強し、実戦で経験を積んで、勝ち星を量産したいですね。読んだ後に気づきましたが、本書はコラムがありません。それが目当ての方は注意です

2022/03/02

[kinaba]

45角の対策はだいたい皆暗記している感があるので他のを、と思って。技を決めた後の迫り方を中心に書いてくれているのでありがたい。ただやってみると必ず本にない受けが飛んできてまだまだ色々変化あるんだなあと思わされる。

2015/04/07

[ぼいど]

これは中級者向けくらいですかね。 特に前半は詰みまで一直線の変化まで解説があるので、プロの最新定跡とかを書いた本よりは相当わかりやすいです。次巻が楽しみになる一冊。 とはいえ、この手の本は読むのに時間がかかる上、繰り返し読むことになるので、他の本を読むペースは落ちますねぇ^^;

2014/05/03