内容説明
五十四帖からなる大河恋愛小説『源氏物語』に登場する数百人におよぶ膨大なキャラクターの中から30人をピックアップして人物像や恋愛模様を解説。『源氏物語』を読み解くための最適なガイドブック登場!
目次
第1章 一・桐壷~九・葵(光源氏―エディプスコンプレックスをこじらせた悩める色男 源氏物語人物相関図 ほか)
第2章 十・賢木~十三・明石(六条御息所―若さゆえの源氏の傲慢さに翻弄され、稀代の悪女にされてしまった元貴婦人 朧月夜―艶やかな恋に生きる「源氏物語」随一の蠱惑的な女性 ほか)
第3章 十四・澪標~三十三・藤裏葉(秋好中宮―源氏の情けをきっぱりこばみ、見事に玉の輿 晩年は苦しい思いも 解説 源氏が構築した夢の「院」 ほか)
第4章 三十四・若菜~四十一・雲隠(女三の宮―源氏晩年の幼な妻がいつしか罪の女に 源氏のプライドを砕いた新人類 解説 十二単大解剖 ほか)
第5章 四十二・匂宮~五十四・夢浮橋(宇治の大姫君―私は世捨て人…貴公子の恋を拒んだ宇治の乙女 解説 宇治十帖とは ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはぎ
14
★★★★☆源氏物語の主要登場人物を解説する本。「源氏物語の姫で誰が好きか?」という話題になった際、私の頭の中では結構うろ覚えになってたので読んでみた(^^;)筆者の主観があまり入らず、ストーリーに忠実に解説されている。ちょっとあまり好きじゃなかったキャラも、解説を読んだら好きになれた。実は夕顔の最期ってひどく扱われてたのね…。2016/05/01
ず〜みん
5
出典本を基に書かれたまとめレポート本。書かれてる内容として、桐壺帝の正妻は藤壺中宮で、弘徽殿の太后は正妻ではなく、正妻を巡るレースに負けた人、という捉え方が通説かな、と思われる。この本全体の書かれ方見て思ったのは、桐壺更衣から始まる全ての女君の不幸の因果は桐壺帝によるものなんだな、ということ。2018/08/04
カンナ
2
登場人物ごとの解説。物語の中での心情や行動もわかりやすい言葉でシンプルに書いてあって私の中にすっと入ってきた。源氏物語っていっぱい登場人物が出てくるけど幸せな人っていないんだなあって思いました。個人的には 明石の君と朧月夜は好き。難しい解説本より面白かったです。2015/10/01
じんちゃん1196
2
よくある源氏物語研究本で、読みやすくてよかった。新しいことは特にない。でもまた「あさきゆめみし」を読み返したくなった。やっぱりあのマンガは傑作ですね。 2015/03/15
珠名
1
終始源氏に対して辛口批評なのが読んでいて楽しい。時々原作や訳本をさらっている身でも、少し違った視点から人物像を知ることが出来るので面白かった。 また、五十四帖順で進むものの、各人物の項目では逐一人間関係がおさらいしてあったり、政治や文化についての明快な解説も挟んである為、入門書として他人にも薦めたくなる。 現代風の美麗なイラストも素敵だった。この手の源氏物語解説本は数多くあるが、各人物の一生における緩急が分かりやすく、面白さを再認識でき良かった。2018/01/14
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