内容説明
「地球版・奥の細道」づくりをめざし、世界中を旅してきた角川短歌賞受賞歌人による新刊歌集。国際協力活動などで培った広い視野と瑞々しい感性で、人間にとって最も大切なものは何かを問う。
目次
大地に啓く物語
たてがみは地の太陽
ふるさとの歌
小さくて巨きなもの
つゆ草の藍
あっことあきのり
旅の歌
草莽の志士
同じ形のシークァーサーは在らず
志士なる星々
宇宙の島
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
6
本のタイトルに惹かれた。短歌。これまでの自分には、ほとんど馴染みのなかった世界。でも、読んでみた。意外に、馴染める歌が多い。扱われている題材の幅広さもあって、そういうことになったのか、今の自分が受け入れることができるようになったのか・・・いろいろ考えられる。何気ない世界をうたうのでいいのだろう。そう思うと、ハードルが下がる。現実の世界の厳しさも歌われている。「電気とは電力会社のものならず被災地の声 世界に届け」この一首が残る。2014/09/03
キノシマ
2
命を全肯定する歌集。人間も動物も植物も微生物も、水も大地も星も宇宙も、すべてを生命とし、それらを生み育む大いなるものを父と呼ぶ。環境破壊や貧困、戦争、そして震災と、厳しい現実に怒り悲しみながら、すべての命を肯定した歌がずらーっと並んでいた。「二歳児が両手を挙げて真似をするオオアリクイの空仰ぐ姿」「子の口も大地ならんや生え初むる空木の色の乳歯を見れば」「シュークリームの兄弟のような貌をしてわが家にあきのり来たる菊月」など子どもを詠んだ歌がかわいい。2018/06/24
sa-ki
2
タイトル通り、この地球に生きる動植物、ふるさと、我が子といった「天地のたから」を詠んだ歌集。あたたかみややさしさのある歌が続くだけに震災の歌がずしりとくる。2014/10/02
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