内容説明
警視庁警備部特科車両二課──通称「特車二課」は、存続の危機にあった。警視総監の視閲式で、特車二課の二輌のレイバーが放った祝砲が、式典を破壊する事件が起きたのだ。そんな中、緊急出動が命じられた!押井守と山邑圭による、書き下ろし長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
長期的不況で手間と金のかかるレイバーはお払い箱になっていた2013年東京を舞台に、特車二科も第二小隊のみがかろうじて存続という実写版映画のノベライズ。野明や遊馬ら初代で今も第二小隊に残ってるのはシゲさんのみ。最少人員で過酷な任務をこなす似たような名前の三代目たちの、思うようにいかない鬱屈が描かれていますが、初代メンバーの消息もちらほら。1巻は置かれている状況の説明がメインで、ラストに初代のある人物が現れ、話として動くのは次巻からでしょうかね。登場人物は変わっても、雰囲気やらしさは残ってるかなと思いました。2014/03/28
山犬
22
押井ワールド全開!24時間勤務とはよく体が持つと思う。2015/10/15
瀧ながれ
21
「押井守が描きたかったのは、こういう『パトレイバー』か」というのがいちばんの感想。コテコテのキャラクターの物語(ロボットは立つのがやっと)。勤め人の苦悩とか、勤め先の人間関係とか、これは確かに、初代の特車二課の日常ではない。…「篠原遊馬」の幻に追い立てられるように日々を過ごす「塩原佑馬」が、どう成長するのかしないのか、わたしの評価はそれを見届けてから。2014/04/04
年中古本派・文花
19
ふむふむ…第弐章の内容も少し入ってるね。展開は原作を意識した、ファンサービス的。2巻も早く読みたいな2014/04/19
bluemint
10
パトレイバーの世界は懐が広い。ロボット同士の熱血大決闘から、隊員と整備士たちの群像劇、日本を揺るがすクーデターまで、何でも吸収してしまう。このNextGenerationシリーズは主流から外れて、創立から三代目の隊員たちを描いている。すでに特車2課は解体寸前で、2台あるパトレイバーのうち1台は部品取りに使われ満足に動くこともできない。そういう意味ではスカッとはせず、押井守の意を汲んだ山邑もパトレイバーの時代遅れを強調する。まあ、これはこれで悪くない。本巻ではカーシャは余り活躍せず、今後に期待。2025/12/09
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