内容説明
私達は身体ではなく「心」を進化させてきたのだ――。人類の起源を追い求め、約20万年のホモ・サピエンスの歴史を遡る。構想12年を経て映像化された壮大なドキュメンタリー番組が、待望の文庫化!!
目次
はじめに 心―この不可思議なもの
第1章 協力する人・アフリカからの旅立ち―分かち合う心の進化
第2章 投げる人・グレートジャーニーの果てに―飛び道具というパンドラの箱
第3章 耕す人・農耕革命―未来を願う心
第4章 交換する人・そしてお金が生まれた―都市が生んだ欲望のゆくえ
おわりに なぜいまヒューマンなのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃんみー
43
何百万年も遡りヒトの発祥したであろうアフリカから始まる歴史。様々な角度から研究している人達を訪ね歩き(外国までは歩けませんが)ヒトがヒトたらしめる事象を紐解いています。地球上で広がっていった祖先(様)も持っていた“心“は多分一緒だと思うとすごいなって思います。2017/04/12
James Hayashi
18
チンパンジーと人間の違いー言葉の有無、協力と交換など人間の根本となったものを科学的に見たり、世界中の現場を取材し人間が人間たるものに成った過程や状況を分析。今迄類推でしか見れなかった人類学が、意外と進歩しているのに驚いた。心理学でないが、心を人類学的に垣間見ている大作。ジャレド・ダイヤモンドの「銃、病原菌、鉄」と関連付けて読むとなお面白いと思った。第10回パピルス賞受賞作。2015/12/06
那由田 忠
14
NHKスペシャル番組も面白かったが、取材で得られた情報の方がはるかに面白くい。人間がどのように「ヒト」となったか、その生物的・文化的条件で、学問的に新たに見えてきたことを多く知ることができた。農耕の広がりも、豊かになれるからと簡単に思ってしまうが、自然のままの原種を育てることの難しさや不安な気候条件を考えると農耕生活への移行が簡単でなく、まず定住生活への移行から始まったらしい。アテネの繁栄が銀山から得られる銀を使った銀貨普及にあったこと、必要な木材資源の枯渇と共にその繁栄が失われたことなども重要だ。2014/06/29
さとむ
13
教科書のわずか数行・数ページでひとくくりにされてしまっている時代にこそ、人間の神秘が凝縮されてるんですね。進化論あり、文化人類学あり、心理学ありで興味が尽きない。人間をよりよく知ることが、今の地球を取り巻く難題の解決につながるという考えに共感。「ひとりひとりをきちんと認識できるのは150人前後の集団まで」という、ダンバー博士の考えも面白かった。年賀状の枚数にしても、確かにそうだし不思議な感じ。2014/05/26
いと
10
本屋さんでこの本を見つけたとき、勝手に遺伝子の話かと思った。チンパンジーとヒトの遺伝子が1%しか違わないということの、その1%は何か!という本かと思ってたら、そうじゃなかった。心とは何か!という内容でもなかったので途中からなんだ~と思ったけど、読み続けてみると、最終的に訴えたいことにものすごく感動しました。面白かったデス!読んでよかった(#^.^#)ありがとうございます。2014/10/28
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