内容説明
戦国末期、美しい満月の夜だった。上総勝浦城主正木家の姫君お万は城を追われ、母と共に断崖絶壁から逃げ延びた。伊豆の小さな里に落ち着き、娘盛りを迎えたお万は淡い恋に心躍らせていた。ちょうどそのころ、お万は伊豆三島の家康の本陣に呼び出される。それはお万の人生の大転換であった。家康の側室となったお万は、関ヶ原の戦い、豊臣家の滅亡、そして、大津波や大地震と多くの惨劇を経験する。家康を支え弱き人々のためにも、東奔西走するお万を突き動かしたのは、母から受け継いだ深く篤い信仰心であった――。力強くしなやかに歩む一人の女性が開く、新しき時代の黎明を描いた歴史小説。
感想・レビュー
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ちゃいタイム
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天下人に愛された女性の一生ということだが、淡々と事項を書き連ねているだけで、人物があまり浮かび上がってこない。正直期待外れ。2015/02/26
ひーたろー
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この本で語られているお万の方、地元で有名な人らしいのだが、どういう人なのか全く知らなかったので。家康の側室、水戸光圀の祖母だったのか。女性視点から見た家康は、他の話で語られる家康とはまた違った印象だった。ところどころ説明的過ぎるかなと思う部分はあったが面白かった。ただ、地名が結構出てくるので、地図がついてたら良かったかな。2014/06/21