内容説明
さまざまな事情を抱えた求職者たちが訪れる、ハローワーク宮台。沢田信は、民間の人材紹介会社から転職したばかりの新米就職相談員だ。慣れない業務に励む信を「指名」してやってくるのは、一癖も二癖もある求職者ばかり。理想が高くて尊大な元銀行マンに、面接を怖がるアラサー女子……。信は彼らの信頼を勝ち取ることができるのか? 理想と現実の間で揺れる28歳男子の「お仕事探し」奮闘記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユザキ部長
93
生きづらい。生き方も様々。話せば話し込むほど情もお互いに出てくる様がよく分かる。世の中はベタで難しいけど、そこにやりがいはあるのだろうと思う。かたくなに納得できるまで前に進まなくても着実に丁寧に接する姿勢は好感がもてるけど、彼女からしたらもの足らないんじゃない?2016/06/16
chimako
82
【宿題本=お仕事小説】ハローワークの嘱託就職相談員 沢田信がいろいろな人たち(相談者や同僚)と関わるなかで成長していく正統派お仕事小説。「仕事の仕事」である職業安定所についてもよくわかるし、職を求める人々の心の裏側も垣間見える。が、ここに大人の恋愛が絡むと中学生には紹介しづらい。本棚から自分で見つけて読むのならば問題ないが、わざわざお便りを作って紹介するのは抵抗がある。音楽に関するコアな知識も中学生にはちょっと。宿題本でなければ面白く読んだと思う。が、宿題本でなければ読まなかったかも(笑)2016/05/26
takaC
74
いわゆる「お仕事小説」ではなくて「お仕事青春小説」と言ったところか。登場人物も話もなんとなく中途半端。2015/10/23
扉のこちら側
41
初読。2015年684冊め。ハローワークがどういったところか実はよくわからず読み出したが、お仕事小説として楽しめた。恋愛展開とか千堂のこととかはちょっと予想外で、なんだかしっくりこなかった。2015/06/25
YU-PI
31
現在ハロワ利用者の私は皆どんな風に相談してるのか知りたくて読む事にしました。 しかし、昨日つぶやきで読むのを途中で止める‼︎と言いましたが…結局、最後まで読みました。先が気になってしまって…。 多分、先が気になるから読書って続くんですよね(笑) 私が求める答えは、ここには無かったかな⁈ でも結局自分なりの活動を、どう思われても続けるしかないという風に思いました。 前に進むしかない挑戦し続けるしかないと自分に言い聞かせてみます。2014/04/14