その名もエスペランサ

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その名もエスペランサ

  • 著者名:徳永圭
  • 価格 ¥1,496(本体¥1,360)
  • 新潮社(2014/09発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103323822

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内容説明

本郷苑子29歳、黒縁めがね、生マジメ、独り暮らし、日課は通い猫のエサやり。前の職場で受難、三ヶ月ぶりの新たな派遣先は……英文事務のはずが、作業服で部品係とトラブル処理班も兼務、しかもチャラ男に仙人、いびりの鬼がいた。こんなエンジン工場から「希望」は生まれるのか? 大注目『片桐酒店の副業』の新鋭の傑作長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coco

31
英文事務のはずが、自動車部品メーカーで部品係も兼務することになってしまった派遣社員・苑子が主人公のお仕事小説。頑固な性格ゆえぶち当たる壁、揺れ動く心境が痛々しく刺さる。でも、周囲の人と衝突しながら、支えられながらどんどん成長していく姿が晴れやか。スッキリ清々しい読後感でした。自動車部品メーカーの仕事を垣間見れ、面白かった。2015/10/14

tom

17
表紙をみるとトランペットの拡大写真のよう。音楽小説家と思って借りてきた。開いてみてビックリ、表紙の写真は、エンジンだった。この本は、派遣で働く女性が、英語の能力を求められて自動車会社に就職。配属されたのは、部品管理を行う部署だった。仕事を覚えるには、現場で働くのが手っ取り早いと言われて、安全靴を履き、重い箱を運ばされる。話が違うと思いながら働き、そして・・という展開。主人公の凛々しさが、痛々しいほど。三浦しをんのお仕事小説は、なかなかのものだけど、この本も良質のお仕事小説。製造業の部品管理の重要性も了解。2019/10/01

こうちゃ

12
前の職場で受けた心のキズが癒えぬまま、真面目でちょっと強情な苑子(29歳)が向かった派遣先は・・・英文事務のはずが、作業服で部品係を兼務!そして、会社初の海外プロジェクトの一員に!?トラブルを喜ぶチャラ男、おでん缶をこよなく愛する仙人や鬼に囲まれ、[派遣のプロ]を目指す苑子だが、次々にトラブルが。苑子はもちろんのこと、他の女性の仕事や生きかたも濃やかに描き出しているのは、さすが女性作家さん。エピローグは、お約束だとは思ったけれどニンマリしてしまう。ふだんはチャラ男なのに、緊急時にはすごく頼りになる作田は◎2014/04/14

カノン

9
ストーリーとしてはありきたりだけど面白かった!中小企業の工場とかはいつもこんな感じなのかな?華やかしい仕事もあれば泥臭い仕事もある。仕事は足を使わないといけないんだなって改めて考えさせられました。2014/05/27

りちゃ

8
とても正しいお仕事小説。といった感じ。派遣社員の苑子。派遣先での仕事は契約内容とは違ったもの。だが、次第に引き込まれていく。派遣の仕事、立場、正社員との線引き…。そもそも、仕事とは?多様化した働き方がある昨今。考え方も人それぞれ、せっかくなので楽しく働きたいものだ。2018/06/03

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