内容説明
3部立て。第1部は作家と日常を共にした地元の人々、第2部は執筆活動を通じて交流のあった人々による。第3部は独立した石牟礼道子論として秀逸なもの。三回忌に合わせて刊行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
myc0
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石牟礼さんの『苦海浄土』を読んだのは2004年12月、もう16年も前。授業でも出てくるこの本と、レイチェルカーソン『沈黙の春』と迷って『苦海浄土』を手に取った。その時しっかり理解できたのか、というとやはり難しくて。16年たった今の私には朧げな読書の記憶しか残っていない。この本は2018年に亡くなった石牟礼さんの追悼文集。追悼文集自体初めて読んだけど、愛ある文章の数々に心がじんときた。こんな風に、死後に周りの人が言葉を残してくれる人生って美しい。私も彼女のように生きたいな…。『苦海浄土』も他の作品も読もう。2020/08/09