山と溪谷社<br> ザイルを結ぶとき

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山と溪谷社
ザイルを結ぶとき

  • 著者名:奥山章
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 山と溪谷社(2014/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635047746

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内容説明

第II次RCC(ロック・クライミング・クラブ)の創設者にして戦後日本のアルピニズムの発展に尽くした奥山章の生涯。

日本のアルピニズムの発展を願い、第II次RCCを創立するなど、一流クライマーでありながら
オルガナイザーとしての手腕を存分に発揮して昭和の登山界を牽引した奥山章の遺稿集。

奥山ラッパと称され、歯に衣着せぬ論調で投稿された評論や、自らの内面を鋭く描ききった紀行文、
海外登山の報告、山からの書簡などがこの1冊にまとめられている。

巻末に奥山夫人、旧姓芳田美枝子による回想「奥山章の死」を収録。

1972年7月、エベレスト南西壁の計画が進行するさなか、ガンに侵され、
それを苦にして46年の生涯をみずから閉じたアルピニストの情熱的な人生が今、あざやかによみがえる。

目次


ザイルを結ぶとき
谷川岳と剱岳
RCCⅡのこと


北岳バットレス中央稜
谷川岳一ノ倉沢烏帽子奥壁・凹状岩壁


山の絵日記
明神岳Ⅴ峰東壁中央フェイス
明神岳Ⅴ峰南壁
岩壁  ある奥又白生活
敗退  積雪期鹿島槍北壁
あの日のこと


報告・ソ連のアルピニズム  登山学校視察の体験から
マッターホルン北壁  女性隊とその周辺
デオ・ティバ日誌


岳人評論
なり下った登山家  大石真人氏の「プレ・アルプ」をめぐって
発展のための区別について
藤木九三翁と第Ⅱ次RCC  滝谷の藤木レリーフをめぐって
北穂にて  グレードのあらさがしをしよう
シャモニの登山と生活
ヒマラヤを滑る
パイオニア・ワークをどこに求めるか
明日のスポーツ登山  北壁直登のあとにくるもの


山からの書簡


奥山章の死  夫のいびきをめぐる回想
略年譜
著述目録
映画制作目録
跋(初版より)  松山荘二
解説 奥山章の遺産  またはRCCⅡ創立前後のこと  松山荘二

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミツヒデ

4
初版本で読みたかったのですが、手に入らずヤマケイ文庫で出版されたので購入。奥山章氏は戦後、社会人山岳会の先鋭クライマーを結集し、世界的にも評価される実績を結実されましたが、大仕事を目前にしながらガンを苦に自殺した方です。その後の登山界の隆盛と衰退を見てほしかった。現在の状況も。古の山屋は文学者であり、哲学者だったとの思いを深くした。 2014/05/26

梅子

1
40代半ばで癌に侵され自ら命を絶った登山家の、短いながらも密度の濃い人生を登攀記録で辿るような著作。読んでるとこの人の好戦的な発言や奥様へのワガママが気になるが(奥様への手紙ラッシュは正直しんどさがあった 笑)、読み終わるとこの人の人生は他の誰にも真似できない濃密さで、まるで厳冬期のヒマラヤ登山みたいに思う。最後に自ら命を絶つのも、自分自身で、下山よりも人生の登攀を終わらる選択をしたように私は感じた。あと奥様が立派すぎる。一流登山家と所帯を持つにはこれほどデキた女性が必要なのか。2016/09/19

Kudo Atsushi

0
登山への姿勢と、奥様への絵葉書の、ストイックさの違いが微笑ましい。46歳でガンで自殺という最期に驚く。2023/08/04

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