内容説明
両親亡きあと、独りぼっちになってしまったジェマイマ。病の母に代わって家事をしてきたため資格など何もなかったが、幸運にも、ある老婦人のつき添い役の職につくことができた。慣れない仕事はつらく、雇い主の甥のケイター教授からとるにたりない存在と思われているのも腹立たしい。なのになぜか願ってしまうのだった――彼がほほえんでくれたら、と。しかし教授の近くにはいつも、グロリアという美しい女性がいた。ある日、ジェマイマはそのグロリアに“ねずみ”呼ばわりされ、ぶざまな思いと恥ずかしさに赤面してしまった。ふと教授を見ると、彼は冷たい瞳でこちらを見つめていて……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rokoroko
6
きむづかしいお年寄りのそばで働く、一人ぼっちの地味なヒロイン。いじわるな、教授のガールフレンド。足を怪我した猫。悪戦苦闘のヒロインを楽しんで読んでいて、降車駅に来た。にやにやでおなか満腹。そのあとのヒロインどうなるか知らなくてもいいや~って読まないでいた。最後の数ページは夜までとっとこうかしらん?定番かつ癒しのベティでした2014/03/10
びわ
4
なんかもうヒロイン奮闘記?ヒーローとの絡みよりも、ヒロインと雇い主レディーとの関係の変化とか、大雪の災難に気をとられてしまった(^-^;ヒーローはいつもどおりな感じ。しかし、ライバル女がいくらやな性格でもヒーローに利用されたのかと思うとかわいそうになったなあ〜。ヒーローがヒロインの気を引こうとしてるなんて全くわからなかったわ…。まあら、ヒロインにロックオンなのはわかったけど。ヒロインを探し回るヒーローの描写がほしかったなあ。2014/03/15
akiyuki_1717
1
いつも通りのベティーさんストーリーでした。ヒーローはボンクラの上、若い女性を利用するなど、魅力も人間性も薄くて、今回もヒロインが好きになる理由が分からなかった。ヒロインはただただ働き者で、我慢強く、心優しい女性でした。下宿に住んでいるのに、プライドからフラットに住んでいると嘘をついたのを、すごく素直に認めたところが可愛かった。2014/08/19